「好き」を仕事にした失敗談:パン教室から学んだ大切なこと

*名古屋KITTEにて

カウンセラー中村綾子です。

この時期になると、私は自宅パン教室で作ったシュトーレンを思い出します。

生徒さんに好評だった一方で、これが私がパン教室を辞めるきっかけにもなりました。

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「好きなことを仕事に」…安易なスタートのツケ

自宅パン教室を始めたのは、「好きなことを仕事に!」という単純な思いからでした。しかし、振り返ると以下のような準備不足でのスタートでした:

– ビジネス未経験
– 仕事用ブログの運営経験ゼロ
– 写真撮影スキルなし
– パン作りを教えた経験もなし

勢いだけで始めた教室は、案の定、数年で壁にぶつかります。

クリスマスに起きた大きな問題

2年目のクリスマス、生徒さんたちの要望が分かれました。

– 新しい生徒さんは「シュトーレンを作りたい」
– 2年目の生徒さんは「違うパンを作りたい」

悩んだ末に、「リースパン」という新しいレシピを作成。なんとかその年は乗り切りましたが、ここで私は重大な気づきを得ます。

「クリスマスは毎年やってくる」

この当たり前の事実に、心が折れました。毎年新しいレシピを考え続けることのプレッシャーは、私の「好き」を次第に苦しさに変えていきました。

「好き」だけでは続けられない現実

クリスマスの悩みをきっかけに、私はパン教室を休業し、その後廃業を決断しました。

仕事として続けるためには、「好き」だけでなく、以下の視点が大切だと学びました。

・無理なく続けられる仕組みを作る
・収益性や需要を考える
・自分の体力やライフスタイルに合った働き方を選ぶ

自宅でできる教室だから…と甘く考えていた部分もありますが、自宅だからこその働き方を学んでいなかったことも反省です。

今は、当時の反省を活かして、自宅で仕事するためのノウハウを動画にもまとめています。

⇒【動画】自宅で仕事するコツ

働き方に悩む40代女性へのメッセージ

ひとりで開業を目指す方は、ぜひ「好きなことを仕事にする」ことの落とし穴を知ってください。

– 夢だけで突っ走るのではなく、継続可能な仕組みを考える
– 自分に合った働き方を選び、無理をしない
– 必要に応じて周囲のサポートや専門知識を活用する

「好きなことを仕事にしたい」という気持ちは素晴らしいものです。

しかし、それを現実にするには冷静な視点と準備が必要です。

あなたに合った無理のない働き方を見つけ、長く続けられる仕事を作り上げていきましょう!