摂食障害の家族相談

【拒食症の入院】元患者が驚いた“想定外”──退院後に気づいたこと

お嬢様の拒食症で入院を検討されているご家族の方へ。

 

摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
私は20代で拒食症を経験し、入院も経験しました。

 

今回は、入院して初めて知った”想定外”な現実をお伝えします。

 

*注意*
イチ個人の経験談です。病院や主治医の先生の考えにより異なる場合があります。

拒食症:入院して初めて知った”想定外”な現実3選

拒食症の入院:《想定外その1》カウンセリングがない

入院中にやることは、「食事を摂ること」だけでした。

 

1日3食+栄養剤の投与が基本です。

 

そして毎日の体重測定。

 

体重が増えなければ食事が追加されたり、退院が延期されたりします。

 

カウンセリングは一切なく…
ただ食べるだけ。

 

自分のベッドだけが、自分の居場所で、ひたすら食べるだけ…
そんな生活でした。

拒食症の入院:《想定外その2》診察が極めて簡略化

通院時は「診察室」で診察があったのに、入院中は大部屋のベッドサイドでの診察が一般的でした。

 

(同室の他の患者さんでも、別の主治医でも、同じやり方でした)

 

当然、大部屋ですから他の患者さんにも会話が聞こえる環境でした。

 

時には廊下を歩いている時に、

 

「あ、中村さん、ちょっとちょっと…」と呼び止められて、いきなり主治医の話が始まり…

立ち話が「診察」とみなされていました。

 

拒食症の入院:《想定外その3》長期入院患者の多さに驚愕

病棟には長期入院している患者さんが予想以上に多く、すごい驚きました。

 

病棟の「主」「お局」になっている方も
これまでの入院歴を誇らしげに語る方も…。

 

高齢の患者さんも多く入院していたことも、20代だった私には衝撃的な環境でした。

 

人生の終盤を「精神科入院」で過ごすのか…と思いましたね…。

拒食症:入院の《経験者》としての率直な想い

入院費用の高さと実際の環境を知っていれば、もっと自宅での回復に努力できたのではないか、と今でも後悔しています。

 

入院費
自由のない環境
食事管理
プライバシーなし
体重ばかり見られている
立ち話的な診察…etc.

 

入院には命がキケンな時には致し方ないかもしれません。

 

しかし、全ての拒食症の方に入院が最適解とは限りません。

 

お嬢様の状態や家庭環境によって、自宅での回復を目指せるケースも多くあります。

 

入院を決めるの前に、主治医とよく相談することをお勧めします。
また、入院以外の選択肢についても、摂食障害の専門家に相談されることをお勧めいたします。

 

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入院して「こんはなずじゃなかった…」と後悔する前に、ご相談いただければ。

精神科入院では、「任意入院」でも退

院は自由じゃないことがありますから。

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