摂食障害のために家族が出来ること・出来ないこと

▼最新作!拒食症の退院シリーズ▼

拒食症の家族の接し方。体重管理はNGです。

*克服のために家族ができること、すべて取り組めていますか?


摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

「油使わないで!」

「お母さんが変わってくれないから、私は治らない」

「一緒に食べてくれないと、食べられない」

家の中で、摂食障害に悩まされているのは、本人だけではないはず。

身近な母や、兄弟、そして、父親・・・。
これまでは平穏だった食事の時間が、争いの時間になってしまう。

けれど、ご家族の方にも分かっていてほしいんです。

今の言動は、摂食障害の症状だということを(だからと言っても、言いなりになるのはNGです)。

急に別人になったように感じても、以前と変わらず「楽しく食べたい」と思っているはず。

「食べ物が怖い」と言いながらも、その理由が自分でも分からなかったりするんです。

でも、「摂食障害の症状」と知っていても、日々の対応に疲れ切ってしまうかもしれませんね。

だからこそ、ご家族に出来ること・出来ないことを考えてみましょう。

摂食障害の接し方:家族だからこそ、できること

親子のコミュニケーション:話を最後まで、さえぎらずに聴く

ご家族が意見するよりも先に、本人が、「自分の気持ちを吐き出しても大丈夫なんだ。
受け入れられているんだ」と安心して話せる環境を目指していきましょう。

摂食障害の心のサポート(言葉以上に、スキンシップ)

不安、怒り、動揺・・・。
体重変化に伴うココロの揺れ動きには、周りのサポートが不可欠です。

ご家族の十分なサポートがあって初めて、「自分自身と向き合う」作業が始まっていくと考えます。

摂食障害は「治る」と信じ、家族から変わる努力を続ける

これが、1番重要だと考えます。

1人の力では、「治る」と信じ切ることに限界があります。

「早く治って!」と追い立てるよりも、「この娘は治っていく」と、まずはご家族が信じてあげてほしいと思います。

言葉に出しても出さなくても、ご家族の気持ちは、家庭内の雰囲気の中で通じていくと思います。

同時に、ご家族から変わる努力を続けていくことは不可欠です。

・摂食障害のただしい知識
・摂食障害のただしい治り方

こうした学びは、接し方を修正していく上で必要なことではないでしょうか。

当オフィスでは、摂食障害専門カウンセリングの経験をふまえ、50種類以上の動画をご提供しています。

▼拒食症から過食:家族ができるサポートと回復ステップ

【動画】拒食症から過食 ~家族ができるサポートと回復のステップ~
拒食症から過食へ移行した娘への接し方に悩むご家族へ。家族の関わり方が回復のカギです。専門カウンセラーが6章に渡り具体的なサポート方法を解説する動画教材です。

摂食障害の通院/カウンセリング:経済的なサポート

通院には、どうしてもお金がかかります。
試してみたい治療法や、相談したい人が、多々出てくると思います。

けれど、まだまだ働けない状態のことも多いはずです。

治療に役立ちそうなことに関しては、サポートしてほしいと思います。

治らないまま20代になってしまうと、ご家族がお嬢様を養わないといけなくなってしまいます。

摂食障害を1日でも早く治すために、治療費を惜しんではいけません。

一方で混同しやすいのが、過食代です。

過食代は治療費ではなく浪費です。
過食代については、家族がどこまで負担するか、きちんと話し合って決めていきましょう。

【動画教材】過食代:家族はどこまで負担するのか
過食代エスカレートしていませんか?ご家族が年金生活になっても過食症のお嬢様の過食代を支払い続けていくのでしょうか?【摂食障害とお金】リアルなお悩みを、専門カウンセラーが動画で解説します!

摂食障害の克服:家族に出来ないこと

本人の代わりに治ること。

当然ですが、摂食障害が治るのは、お嬢様自身です。

「治すのは、自分自身
治らないのも、自分自身」

お嬢様自身のの「治りたい」という気持よりも、ご家族の言動がずっと先回りしていないか、一度振り返ってほしいと思います。

ご家族の役割は「治りたい気持ちを引き出すこと」ですから。

摂食障害の落とし穴:家族が、体重管理をしてはいけない

お嬢様の体重について、頻繁に口出ししていませんか?

お嬢様が「なんて言われるんだろう?」と敏感になって、ますますお母様の顔色をみた行動をしていたり、隠そうとしているのを、ご存じでしょうか?

体重を測定するのは、お嬢様自身です。
体重管理は、病院の役割です。

ご家族は、体重チェックではなく、「体重の変動による、心の動揺」へのサポートに重点をおいていきましょう。

摂食障害の期限を区切らない弊害

摂食障害が治っても治らなくても、それはお嬢様の人生です。

ご家族が代わりに学校に行ってあげることも、就職先を選んであげることもできません。

焦らせてはいけない
追い詰めてはいけない
という「恐れ」から、お嬢様任せにしてしまうご家族が多いようです。

しかし、時間は有限です。
命にも限りがあります。

回復は「いつか」起こるのもではなく、地味な一歩一歩の積み重ねで「摂食障害の卒業」にたどり着くのです。

回復スケジュールを立ててこそ、目指すものが分かるはずです。

▼摂食障害の回復スケジュールの立て方はこちら

【動画教材】回復スケジュールの立て方
拒食症・過食症が1年以上続いている方、必見!治るための回復スケジュールの立て方を解説しました。摂食障害専門カウンセリングだからできること。