
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
カフェでの授乳の件が少し炎上していましたよね。
私自身はアラフォー女性で独身、子育て経験なしなので、こうした話題では発言権なしの人間と思われがちですが、私なりに考えたこと、摂食障害と重なる部分を感じたのでまとめてみました。
1. 自分のやりたいことはどこまでやっていいのか?
今回のSNSの話は、赤ちゃん連れのママがカフェに行き、赤ちゃんに授乳する際、ケープを使って授乳していたところ、お店側から「他のお客様もいるから……」といった旨の注意を受けたという話でした。
これはかなりSNSで炎上しており、ママの立場の方からは
・ママだってカフェに行きたい
・赤ちゃんの食事なのに
・ケープは何のためにあるの?
といった怒りのコメントが目立ちました。
一方で、カフェというのは基本的に公共の場であり、逃げ場のない場所であれば、周りのお客さんが戸惑うことも容易に想像できます。
「カフェに行きたいから行く」
「赤ちゃんがお腹を空かせて泣いているから授乳する」
これは「自分がやりたいことをやる」という意味では正当化できることかもしれません。
しかし、社会の中で生きている以上、状況を踏まえるということはやはり必要なのではないでしょうか?
2. 摂食障害のときの外食事情
今回のSNSを見て、自分が思い出したのはやはり摂食障害時代の外食です。
私は過去のブログでも書いていますが、友人と外食してお寿司を食べに行っても、シャリを大量に残すという汚い食べ方しかできなかった時代があります(参照ブログ記事)。
今から思うと、本当にお店側に申し訳なく、それを目にしていた友人や他のお客様にとっても申し訳なかったなと思っています。
しかし、同じ摂食障害の時期であっても、私はできる限りの工夫はしていました。
・食べられるお店にしか行かない。
・初めてのお店は事前に徹底的にリサーチする。
・ランチの場合は友人と同じように1人前を注文する。
どんなに工夫をしても、「普段より食べ過ぎたのではないか……」と食後にすごく罪悪感に襲われたり、気持ちが辛くなったりしたことはありました。
それでも、同世代の友人との外食をずっと続けていたことは「普通の世界に戻りたい」という、治りたい気持ちにつながったと思っています。
3. 1人前を注文しない、汚い食べ方はどこまで許されるか?
外食のご相談は、摂食障害専門カウンセリングでもとてもよくあります(カウンセリング詳細はこちら)。
・親子でシェアすることが普通。
・カフェに行ったけど、娘は食べないと言って一緒に座っていただけ。
・注文したものを解体して食べていた……
こうした状況が当たり前になりすぎている方が多いのですが、それは残念ながら「摂食障害を続けるサポート」をしてしまっている状態です。
「摂食障害だから仕方がない」
「少しでも食べられたのだからいい」
という考えをお持ちの方も多いようですが…
社会復帰のためには、その場に合わせたり、社会的な責任を考えたりすることが必要なのではないでしょうか?
外食で1人分が食べられないというのは、治すべき課題です。
決してこれは、周りの人に「病気だから仕方がないんです」と訴えて理解してもらうべきことではありません。
摂食障害だから仕方がない……
配慮してほしい……
こうしたことをいつまで言い続けますか?
それとも、今すぐ治すべき課題に取り組んで、回復への道を踏み出しますか?
摂食障害の回復への道:はじめの一歩を踏み出したい方へ
外食のルールやサポートのあり方について、より詳しい考え方をこちらの動画『拒食症:家族ができる食事サポート』で解説しています。
まずは動画を通じて、『病気だから仕方ない』という認識を一度見直してみましょう。

それでも
・自分や家族がどう変えていけばいいのか具体的に知りたい
・社会復帰のために、今すぐ出来ることを知りたい
・食べ方を見直したい、客観的なアドバイスがほしい…etc.
と本気で思われた方は、個別カウンセリングをご利用ください。
摂食障害を克服し、社会の中で心地よく生きていくための具体的なステップを、カウンセリングで一緒に考えていきましょう。

