摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
いつまで、摂食障害なんだろう?
いつまで、食と体重に振り回されているんだろう?
ずっとこのままなのかなぁ。
別に困っていないし
別に病気だっていいし
そんな諦めの気持ちがふと沸いたり
治ろうと思えば思うほどツラくなってしまう。。。
きっと、誰もが何度も抱く感情だと思っています。
もちろん、私自身も繰り返し、そんな気持ちを抱いていました。
今回のご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
追記:ご質問受付は終了しました(2021年5月)
◆メルマガ読者さんからのご質問◆
私は摂食障害になり、食の楽しみ、喜びを全く感じなくなりました。
初めは必死に治そうと努力していました。
でも、なかなか変わることができず、
今では食を楽しめない自分が段々と当たり前になってきてしまいました。
だから、もう何のために自分が治りたいのか分からなくなってしまいました。
私はもう治らなくてもいいのでしょうか……。
ご質問をありがとうございます。
=====================
1.私の「治らなくていい」と思っていた時代
2.残りの人生を数えてみよう^^
3.「なかなか治らない」時こそ、治る時!
====================
1.私の「治らなくていい」と思っていた時代
正直、何度もあります。
摂食障害の約7年の中で、
「治らなくてもいい・・」という気持ちは、いろんな場面で沸きました。
眠れないままいるよりも
薬飲んで眠れるほうがいい。
ストレスのはけ口が無いよりも、
心療内科が泣き場所であってもいい。
そんなふうに思い込んでいた時期がありました。
けれど、それは、「症状の正当化」に過ぎませんでした。
普通、寝つきがわるい日があっても、
大抵の場合、翌日は眠れます。
ストレスが溜まっても、仲間同士で愚痴っていれば、終わりになります。
当時の私の場合、頼る先が
薬や主治医になっていたことこそ、「普通じゃない」ことだったのです。
「普通じゃない」に気付いた時、
やっぱり、普通になりたいと思いました。
普通になったら、
薬代・診察代もゼロになって、「通院日」という時間を確保する必要もなくなって、なんて自由になれるんだろう・・・。
そう思えた時、再び「治りたい」という気持ちが戻ってきました。
2.残りの人生を数えてみよう^^
今、仮にあなたが25歳だとします。
女性の平均寿命は86歳。
あと、61年。
あと、61年、ずっと摂食障害をやり続けたいですか?
あと、61年、ずっと「楽しめない自分」で居続けますか?
だったら、生きていなくてもいい!
そんな声が聞こえてきそうです。
そして、摂食障害だった頃の私も、同じように、生きるということを何度も何度も辞めようとしてきました。
けれど・・・
生きているのだから、
仕方なくても
嫌でも
辞めたくても
それでも生きているのだから、
ちょっとは楽しいほうがイイと思いませんか?
残りの人生を数えてみた時、
摂食障害のままであれば、
今と同じか、もしかしたら、もっとツラくなるのかもしれません。
それなら、「やっぱり治ろうかなぁ」と思いませんか?
3.「なかなか治らない」時こそ、治る時!
コレは、声を大にしてお伝えしたいことです。
「なかなか治らない!」と思うのは、「治ろう」としている証拠です!!!
そして、摂食障害という病気は、「なかなか治らないもの」なのです。
特に仕事や学校を、やり直す・入り直そうとしている場合、準備期間も含めて、心が揺らぎやすいので時間は多く必要になります。
治るために、相性のいい治療者との出会いが不可欠です。
治療者とは、あなたを「治してくれる存在」ではなく、
あなたが治っていくためのサポートをする人なのです。
今の気持ちをぶつける相手
治らないイライラを聴いてくれる相手
あなたが納得できる治療者に出会うこと。
そして、年単位で、諦めずに回復に向かっていけること。
これが、治るための1番の近道ではないでしょうか?
「太るのが怖い」という気持ちも、私は決して否定しないです^^