【摂食障害の接し方】お母様の心が限界になる前に、できること。

▼最新作!拒食症の退院シリーズ▼

拒食症の回復と母親の接し方

*娘が治らないのは、自分のせい!?思いつめる前に知ってほしいこと

摂食障害専門カウンセラー 中村綾子です。

摂食障害専門カウンセリングにお越しになる方の9割くらいは、摂食障害のご本人様ではなくお母様です(2025年追記)。

今回は、そんなお母様方から多くいただく声を中心に、「家族の接し方」についてお届けします。

勉強が出来ない!と泣きだしたから

行くか・行かないか決められないから

「食べても大丈夫?」と何度も何度も聞いてくるから


お母様が、「早く」対応しないといけない!と思っていませんか?
そして「火に油を注ぐ関わり」に繋がっていませんか?

泣きだしたのなら・・・

思う存分泣かせてあげましょう。
泣くことは、1つの発散方法です。

涙が、ストレスを浄化してくれる作用があります。

それを、「早く」止めてしまっては、もったいないですよね^^

行くか・行かないか決められないのなら・・・
今は、「迷うことが必要な時」なんです。

行っても、楽しめないかもしれない不安。
行った先で、過食スイッチが入る不安。

行かないで、仲間外れにされるかもしれない不安。
行かないで、「このまま引きこもりになってしまったら・・・」という不安。

いろんな不安が頭でグルグルして、しんどい状況だと思います。

でも、それこそが、「自分と向き合う」ことなんです。

「悩む経験」
「迷う経験」
「不安と向き合う経験」

こんな貴重な経験を、「早く!」することで、逃してしまっていませんか?

「食べても大丈夫?」と聞き続けるのなら・・・

少しでも早く、納得させたいからと、適当に返事をしてしまっていませんか?

「早く終わりにして!」
「もっと食べて!」
「そんな太らないから!」

言葉にしても・しなくても、お母様の気持ちは、不安が強いお嬢様に伝わってしまうんです。

それよりも、「自分で決めようね」と決められるまで待ってあげる。
お嬢さま自身の心と身体が納得するまで、待ってあげる。

そして、「分からない」という言葉もベスト回答の時があります。
分からないことは、やっぱり「分からない」ですから^^

結局、大丈夫かどうか、お嬢様自身の心と体で確かめていくしかないんです。

今、お母様1人で抱え込みすぎていませんか?
どんな摂食障害も、1日・2日で治るものではありません。

お母さまの心がいっぱいいっぱいで、パニックを起こしてしまう場合があります。
お母様が悩み続けて、心の病気になってしまう場合もあります。

そうなる前に、どうか気づいてください。
お母様が、普通の生活を続けている姿こそ、お嬢様の「治りたい!」を引き出す最高の方法であることを。


お母さまの心が限界になる前に、専門家に相談することをオススメします。

▼まずは、卒業されたお母様の声を覗いてみてください。

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