名古屋市・刈谷市
拒食症の母娘が笑顔になるカウンセリング
中村綾子です。
カウンセリングにお越しになる方の6割くらいは、摂食障害に悩むご本人です。
でも、4割くらいは、ご本人ではなくお母様です。
今回は、そんなお母様方から多くいただく声を中心に、「家族の接し方」についてお届けします。
勉強が出来ない!と泣きだしたから
行くか・行かないか決められないから
「食べても大丈夫?」と何度も何度も聞いてくるから
お母様が、「早く」対応しないといけない!と思っていませんか?
泣きだしたのなら・・・
思う存分泣かせてあげましょう。
泣くことは、1つの発散方法です。
涙が、ストレスを浄化してくれる作用があります。
それを、「早く」止めてしまっては、もったいないですよね^^
行くか・行かないか決められないのなら・・・
今は、「迷うことが必要な時」なんです。
行っても、楽しめないかもしれない不安。
行った先で、過食スイッチが入る不安。
行かないで、仲間外れにされるかもしれない不安。
行かないで、「このまま引きこもりになってしまったら・・・」という不安。
いろんな不安が頭でグルグルして、しんどい状況だと思います。
でも、それこそが、「自分と向き合う」ことなんです。
「悩む経験」
「迷う経験」
「不安と向き合う経験」
こんな貴重な経験を、「早く!」することで、逃してしまっていませんか?
「食べても大丈夫?」と聞き続けるのなら・・・
少しでも早く、納得させたいからと、適当に返事をしてしまっていませんか?
「早く終わりにして!」
「もっと食べて!」
「そんな太らないから!」
言葉にしても・しなくても、お母様の気持ちは、不安な娘さんに伝わってしまうんです。
それよりも、「自分で決めようね」と決められるまで待ってあげる。
娘さん自身の心と身体が納得するまで、待ってあげる。
そして、「分からない」という言葉もベスト回答の時があります。
分からないことは、やっぱり「分からない」ですから^^
結局、大丈夫かどうか、娘さん自身の心と体で確かめていくしかないんです。
今、お母様1人で抱え込みすぎていませんか?
どんな摂食障害も、1日・2日で治るものではありません。
お母さまの心がいっぱいいっぱいで、パニックを起こしてしまう場合があります。
お母様が悩み続けて、心の病気になってしまう場合もあります。
そうなる前に、どうか気づいてください。
お母様が、イキイキと生活している姿こそ、娘さんの「治りたい!」を引き出す最高の薬であることを。