摂食障害で入院・休学しても、心が休めなかった時代

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

前回のブログで、「私が休めなかった時代:やりたいことをやれば摂食障害は治ると思っていた」をお届けしました。

今回は、休めないからこそ、ずーーっと摂食障害が続いてしまった時期の話です。

■摂食障害と休養

1回目:私が休めなかった時代:やりたいことをやれば摂食障害は治ると思っていた
2回目:摂食障害で入院・休学しても、心が休めなかった時代(←今回のブログ記事)
3回目:完全休養で、私の摂食障害が劇的に回復に向かった話
4回目:【番外編】休養しない・休養できない状況で摂食障害が治る人たち

繰り返しになりますが・・・

摂食障害とは、心の病気です。
どんな病気でも休むから回復がスタートするのです。
心の病気なので、身体だけではなく、心が休まることが不可欠だと考えています。

そして、今回は私の「心が休めなかった時期」でもあります。

摂食障害で入院しました。
でも、「食べること」だけが治療とされる中、他に何も教えてもらえませんでした。

どうしたら、治るのか。
どうしたら、体重が気にならなくなるのか。
体重が増えて考え方が変わるのは、ホントなのか。
体重に上げどまりはあるのか。。。

何も説明もない、
私からも何も聞こうとしない。

入院中、やっていることは、食事とエンシュア(栄養剤)を摂ることだけです。
だから、「休むことが大事」とは、当時の私は知る由もありませんでした。

そうした「休めない状態」は、休学中も同じでした。
ただ、身体だけは休めていたのかもしれません。
何もせず、ゴロゴロして、
ソファに横になって、毎日毎日ウツウツした気分で、頓服でも飲んで。。。

休もうとするよりも、
休むことが大事よりも、
治るために休もう!でもなく、
「ただ、何となく日々を生きているだけ」の状態でした。

過食がひどくなったので、「大学院に行ってもいい体重」という基準だけはクリアし、復学したのでした。

でも、心は休まってもいないし、心が変わってもいないので、その後も摂食障害のままでした。

・・・・

当時は、「心が休めない時代」の典型的な状態と言えるかもしれません。

休学はしている。
文字通り、「学」を「休んで」いるのは事実です。
でも、心は休めていないのです。

休むことに納得していないまま休学・休職をし、
その後、何度も何度も、復帰とダウンを繰り返してしまう方が多くいらっしゃいます。

家に居て、
自分は休んでいいんだと思えないから。

心の中で、
治るために、休むことが必要なんだと思えないから。

頭の中が、
焦りでいっぱいで、休もうという余裕もないから。

だから、心が休めない。

心が休めないから、ずーっと摂食障害を繰り返すのです。
社会的には、「1年休学したんだから、休んでいるはず」と思われがちです。
実際、学校(または会社)に行かなかった時期、「休んでいる」のは身体だけです。

心が休めるようになること。

そのためには、
これまで「なんとなく治療してきて治らなかった年数」を振り返ってみることです。

1年ですか?
2年ですか?
きっと、摂食障害と診断されてから、もっともっと長い年数が経過している人が多いと思います。

だからこそ、これまでと同じ方法では、「ずっと摂食障害」というこれまでと同じ結果しか手に入らないのです。

心を変える
摂食障害と向き合う

そのために、生活そのものを変えないといけないこともあるのです。
摂食障害は、片手間で治るほどカンタンな病気ではありません。

摂食障害とは生き方の問題なのですから。

摂食障害と休養シリーズ続き(#3)はこちらです↓↓↓
完全休養で、私の摂食障害が劇的に回復に向かった話



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