摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
夏と言えば、思い出すのはやっぱり留学。
1番最初に飛び立ったのは1999年7月22日。
大学を卒業して帰国したのは2005年8月23日。
どちらも、大切な記念日です。
留学時代も、
摂食障害の生活も、
とてもとても辛いことはたくさんあったけれど、
「誇り」と「思い出」に変わっています。
今、摂食障害でメチャクチャ辛い日々を過ごしている方こそ、
読んでほしい内容です。
*前半はカナダ話がメインですが、じっくり読んでいただければ嬉しいです^^
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行きたい!という気持ちだけで、カナダに渡った17歳の夏。
知り合いゼロ
海外経験ゼロ
保証ゼロ。
英語なんて、ハローとイエスとサンキューしか話せない最低レベル。
ホームステイ先とも上手く行かず、
でも、投げ出すことも出来ず、
毎晩、シャワーが音をかき消してくれる時間だけが、唯一泣ける時間だった。
そんな生活の中、
私に笑顔で自己紹介してくれたのが、Paulinaだった。
立場は同じく交換留学生。
生まれて初めて会うエクアドル人だった。
流暢な英語を話し友達もいて、私には何もかもキラキラしている相手だった。
そのPaulinaが、ずーっと私の相手をしてくれた。
ボソボソとわずかにしか話せない私の英語を丁寧に聞き取り、1つ1つ意味を確かめ、一緒に笑ってくれた。
私が、ほんの少し、英語で何かが書けるようになると、いつも無償で添削してくれた。ホームステイ先に悩んでいた時、新しいホストファミリーを紹介してくれたのも、Paulinaだった。
始まりは、何もかも上手くいかなかった交換留学。
でも、私なりの成長を続け、1年を終える時、カナダ史の成績がクラスで2番になった。
もちろん、1番はPaulinaだった。
交換留学最後の卒業式(2000年夏)
あれから、18年。
17歳で経験したメチャクチャ辛かった日々は、今も大きな支えです。
良き【思い出】であり、【誇り】です。
きっと「辛かった」だけで終わらず、
Paulinaに出会えたこと
交換留学の1年をやり遂げたこと、
そして、その後のビクトリア大学卒業につながったからこそ、
あの1年があってよかったと思うのです。
どんなに辛い日々にも終わりがあり、
どんなに辛い環境の中にも味方がいる。
そう教えてくれた1年だった。
その1年が、今も【誇り】です。
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今、摂食障害に悩み、
毎日のように過食して
毎日のように当たり散らして
毎日のように、体重の増減に振り回されていても、
その辛さにも、きっと「終わり」があります。
今の辛い日々が、きっと「思い出」になる時がくるから。
今の何もかも上手くいかない日々が、「そういう時もあったな」と思えるようになるから。
今、出来ることを見つけていってください。
今、出来ることに、毎日取り組んでいってください。
辛い日々が、自然に「思い出」に変わることはありません。
あなた自身が、自らの心と向き合い、
あなた自身が、変わろうと試行錯誤を重ね、
あなた自身が、「相性の良い治療者」と出会い、
回復がなかなか進まない中でも、諦めずに歩み続けること。
そんな小さな積み重ねを、地味に続けていくこと。
それが、【思い出】に変わる唯一の方法なのです。
続けることは地味かもしれません。
でも、話すことは、暗い話題ばっかりじゃないのです^^
▼回復の順番、間違えていませんか?