拒食と過食はちがう?同じ症状の人が見つからない!?

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

拒食・過食・過食嘔吐はちがうの?
同じ症状の人がみつからない!

そんなふうに、いろんな情報をみても「ウチとは違う!」と感じてしまっていませんか?

こうした傾向は、摂食障害のご本人様よりお母様方に強い感じがしています。

ウチの娘と同じ症状の人がいない。
ウチの娘は、拒食だけだから、嘔吐する人の話を見ても。。。
学校には行くれているから、入退院を繰り返している人とは違うし。。。

こんなふうに情報をよりすぐってしまうと、「どうしていいのか分からない!」が一層強くなってしまいます。

結論からお伝えしますと、拒食・過食・過食嘔吐は同じ、と考えています。

表現の方法が違うだけで、「心の病気であること」と「食で表現してしまう」ということは同じです。

公認心理師・中村綾子
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拒食過食で区別すると、心が見えない。

拒食・過食・過食嘔吐は、結局は同じです。

言いたいことが言えず、やりたいことが出来ず、生きたいように生きられず、心のSOSが食で表れている病気です。

だから、区別は必要ありません。

もっと言えば、拒食・過食・過食嘔吐という呼び名も、摂食障害という病名も、おうちの中では必要ないことなのではないでしょうか?

いつの間にか、ご家族の中で「摂食障害の●●ちゃん」という意識が芽生えていませんか?
「摂食障害の●●ちゃん」と思ってしまうだけで、摂食障害がアイデンティティーになってしまいます。

心が上手くいっていない状態。
心に何かを抱えている状態。
心がSOSを発信している状態。

だから、「摂食障害の●●ちゃん」という意識をご家族から外していきましょう。
今、摂食障害であっても、見た目が変わってしまっていても、ご家族にとって

分からないより、分かろうとする姿勢

摂食障害という診断は、お母様にとっては、とてもショックなことかもしれません。

「まさか、うちの娘が摂食障害になるなんて」
「うちの子が、精神科にかかるなんて」
「あんなに食べるのが大好きだった子が、こんなにガリガリに痩せるなんて」

摂食障害という病気を、受け入れるのはなかなかむつかしいことかもしれません。
受け入れることが出来ないまま、「ウチの子に限って・・・」と言い続けてしまう方も多くいらっしゃいます。

けれど・・・

分からないことを、分かろうとする姿勢こそ、摂食障害のお嬢様への最大のサポートなのです。

摂食障害の原因は1つではありません。
摂食障害になった「犯人」「悪者」が、どこかに存在するのでもありません。

いろーーーーーんなことが長年にわたり、積み重なってしまったのです。

摂食障害に関する本の中には、「愛情不足」と記載されているものもあります。
こうした記述は、前を向こうとしているお母様にとって、とても悲しい言葉だと思います。


私は、摂食障害の経験者としても、カウンセラーとしても「愛情不足」とは思っていません。

家族の中で、いろんな行き違い・食い違い・勘違いが重なってきているのだと思っています。

摂食障害のお嬢様が持って生まれた気質もあります。
対人関係は、生まれて現在までかかわった人すべてを含みます。

人はひとりでは成り立たないのですから、いろーーーんな人が関わっているのです。

いろんな関わりの中で、上手くいかないことが重なったり、いろんなことが積み重なって、溜まり続けてしまっていたのかもしれません。

摂食障害という病気は、これまで溜まり続けてしまった「何か」。

それが、限界に達し、「今なら外に出しても、誰かが分かってくれるかもしれない」と思ったタイミングだからこそ、発症したとも言えます。

分からないこと、たくさんあると思います。
それでも、「分かろう」とし続けてください。

似たような状況にいる摂食障害に人を、ネット上で見つけることは出来るかもしれません。
けれど、「全く同じ状況の人」は見つからないと思います。

摂食障害に人とつながるより、ずっと大切なことがあります。
それは、「治った人」に出会うことです。

悩んでいる最中に、悩んでいる人と出会っても、出来ることはキズのなめ合いです。

同じような状況の中にいる人と一緒にいることは、時として心地いいものです。
心地いからこそ、摂食障害からますます抜け出せなくなってしまいます。

だから、回復を目指すのなら、「治った人」に出会うこと。
それをまず、行動に移してみましょう。

ご家族に必要なモノ:回復の長い道のりを歩む覚悟

摂食障害が長期化・慢性化してしまう理由。
それは多くの場合、「早すぎる安心」が招いている結果だと思っています。

ちょっと良くなると安心してしまう。
もう大丈夫、と思ってしまう。
このまま良くなると思ってしまう。

ご家族が、そう思いたいというお気持ちはあると思います。
でも、その場面こそ「ふんばり所」です!

上記の図解。
これは、私がかんがえる摂食障害の回復です。

カウンセリングでは、摂食障害の回復を、大玉ころがししながら、登り坂をのぼるもの、と説明しています。

平坦な道であっても、大玉ころがしをしながらまっすぐ進むのは大変です。
登り坂だから、もっと大変なのです。

もっと大変だから、時間がかかります。
もっと大変だから、ご家族の協力が必要です。
もっと大変だから、エネルギーを費やすことが必須です。

さらに、登り坂だからこそ、途中で手をゆるめた瞬間、スタート地点まで一気に落ちてしまうのです。

早すぎる安心で、摂食障害の治療を辞めてしまう。
早すぎる安心で、環境を変えてしまう。
早すぎる安心で、ご家族のお仕事を変えてしまう・・・etc.

こうした瞬間で、一気に逆戻りしてしまう場合が多いです。

だからこそ、当オフィスのカウンセリングでは、ハッキリした卒業基準があります。

・症状ゼロ
・安定した社会生活

これらが、半年以上続いたことを確認してはじめて卒業、となります。
それが、上記の図解の位置です。

卒業を目指すから、卒業につながります。
なんとなく、病院に行っても、なんとなくカウンセリングを受けても、それは卒業につながっていないのかもしれません。

摂食障害をしっかり治したい!というお気持ちなら、一緒に卒業を目指していきませんか?母親カウンセリングから開始することが、卒業の近道です!
5月1日、新規カウンセリング受付開始です!