摂食障害という病名より、心のつらさをみよう!

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

・摂食障害だからイライラするのね。
・拒食だから食べるのが怖い。
・過食症だから、あんなに食べて・・・

という言葉を、家族の中で言っていませんか?

私は、摂食障害という病名は,《不要》だとお伝えしています!

診断名=お名前 です。

ただの名前。
名前が必要なのは、大抵の場合「書類」だけですよね。

処方箋
診断書

これら以外に、ホントに必要な場所ってあるでしょうか?

だから、
摂食制限型とか
過食排出型とか

こうした名前そのものは、回復には何の役にも立ちません。

病名が、今の「食べれない」「カロリー計算」を生み出しているわけではありません。

『僕のこころを病名で呼ばないでー思春期外来から見えるもの』(青木省三著・筑摩書房)

この言葉、ホントに染みます。。。
コレ、本のタイトルです。

心の病気のありようを示しているようで、すごく印象的な言葉です。

2005年に同じタイトルで出版されていますので、もしかしたら、私が最初にこの本と出会ったのは、2005年岩波書店から出版された単行本のほうかもしれません。

病名が、今の苦しさを生み出してるのではありません。
病名が、「カロリー計算」をさせているわけではありません。
心のつらさこそ、目に見えている症状の「根っこ」なのです。

だからこそ、病名をつかう(使い過ぎる)ことで、ホントにみるべき心がみえなくなってしまうと思っています。

カウンセリングには、診断されていない方もお越しになっています。

ブログ上では、便宜上、「摂食障害専門カウンセリング」と記載しています。
でも、実際は、摂食障害と診断されていない方も多くお越しになっています。

・摂食障害かもしれない、というかなり初期の段階の方
・摂食障害と分かってるけど、病院ではなくカウンセリングで改善を望んでいる方
・摂食障害・うつ・不登校・強迫観念など、いろんなことが起こっている方
・摂食障害でも、身体のほうは一応安定し、特に問題がない方・・・etc.

回復してくために、必要なのは病名ではありません。

摂食障害が回復していくために必要なのは、摂食障害の原因となった根本的な問題に向き合うことです。

向き合うという作業を、一緒に行える治療者と出会うことです。

まずは、こちらを読んで実感してみてください