摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
今回の記事は、
・開業を考えているカウンセラーの方
・カウンセリングの選び方で悩んでいる方
・これからの働き方を変えようとしている方
などに向けて、お届けします。
2年前のドタバタ移転物語(笑)。
2年前の今頃、まさに引っ越しでした。
記憶をもとに書き出すと・・・
1月下旬、当時のオフィスでハプニング発生⇒移転を考え始まる
2月前半:物件のネット検索・下見・問い合わせを繰り返す
2月末:今の物件に出会う
3月8日:入居(最終的な契約を交わす、カギをもらう)
3月13日:引っ越し
3月15日:今のオフィスにて、カウンセリング開始
すごいスケジュールでした(汗)。
3月12日の夕方まで、普段通りカウンセリングを行っていました。
荷物詰めが、ギリギリまで出来ず、12日の夜は近くのホテルに宿泊して、時間を節約していました。
引っ越し当日は、朝5時(?)起床で、残りの荷物詰め。。。
当時、ものすごく悩みました。
急遽、オフィス移転を決めたので、一時期は、3ケ所の家賃を支払うことになりました(前オフィス・新オフィス・自宅)。
短期間に莫大なお金が消えていく恐怖と、名古屋駅から離れる不安。
名古屋駅から離れたオフィスには、クライアント様は来てくれるんだろうか?という不安。
大きな不安でいっぱいになる心で、仕事を続けていけるのかどうか、ますます不安に陥るという、悪循環が続いていました。
けれど、
こうした不安を解消してくれたのは、これまで通ってきてくださっていたクライアント様であり、移転直後からお申込みくださったクライアント様のぞんざいです。
新しいオフィスを喜んでくださったり
移転をお祝いしてくださったり
私からすれば、遠方から通ってくださるクライアント様に、ますます不便さを与えてしまっているにも関わらず、こうした温かなかかわりに、どれだけ救われたか分かりません。
ホントにありがとうございます。
カウンセリングオフィスを持つということ
カウンセラーとしての働き方は、ホントは1つではなく、病院などに勤務する方がほとんどです。
また開業しても、自分のオフィスを持つことなく、カウンセリング時だけカフェやレンタルルームを利用する方も多いです。
私自身も開業した頃は、ホテルのラウンジ(カフェ)がカウンセリングを行っていました。
ですが・・
2016年9月にはじめてオフィスを持ってから、オフィスを持つ良さを実感しています。
・クライアント様がのびのびとお話される様子
・他の人に見られない場所の提供
・カウンセリングに集中できる空間・・・etc.
一人で開業し、一人で事務作業からすべて行うことに忙しさはあります。
けれど、一人ですべて行っているからこそ、一貫性のある対応ができると思っています。
さらに、場所の安定感は、カウンセリング効果につながっていると感じています。
正直、ホテルのラウンジでは、当日のにぎやかさは予測できないものがありました。
そのため、静かで安心できる場所を提供するためにも、カウンセリングオフィスを持つことは、とても意味がると思っています。
摂食障害の頃、1番悩んでいたのは「どうやって生きていくか」でした。
摂食障害の頃、表面的には
・太るのがこわい
・体重が増えたくない
・過食が無くなってほしい・・・etc.
といった、食・体重について悩んでいるように見えていたと思います。
また多くの人がそうであるように、主治医も家族も、上記の悩みが私の悩みだと勘違いしていたと思います。
ですが、摂食障害の頃1番悩んでいたのは、「生き方」でした。
拒食症と診断される前から、なんとなく気づいているような気づいていないような・・・そんな感覚でした。
なぜなら、拒食症の前に、ダイエットを試みたことは無かったからです。
痩せようという気持ちではなく、「食べたいのに、なぜか食べられない」が、私の自覚した異変の始まりでした。
自分が「生き方」に悩み、苦しんでいると分かったのは、大学院を退学~就職活動全敗の時期です。
夢だったスクールカウンセラーの道が途絶えたこと。
一般企業に就職しようとしても、採用されないこと。
会社勤めという働き方が「やりたいこと」には当てはまらない一方で、「勤める」以外の方法なんて何も思いつきませんでした。
けれど・・・
朝早く起きて
満員電車でクタクタになって
たくさんの人に気をつかいながら仕事して
同僚とつるんでランチに行って
夜も遅くまで残業して
夕飯もフツーの時間に食べられないほど働いて
時には、行きたくない飲み会にも参加して・・・
という働き方が、どーしても出来ないと思いましした。
フツーの人の「時短勤務」は無いのか?
「ちょっと働く」は、許されないのか?
仕事をしたくないわけじゃない。
働くのがイヤではない。
でも、
バリバリ働く正社員
お気楽フリーター
という両極端な二者択一しか、「働くこと」の選択肢が無いように思えました。
昼間、ちょっと働いて、後はゆっくりして。
朝昼晩の食事は、フツーの時間にとれて。
あんまり多くの人に気を遣わず。
行きたくない飲み会もない職場。
そんな「働き方」って、ダメなのかなぁ。。。
当時、ホントにこうした「理想の働き方」をぼんやりと考えていました。
でも、通院先の主治医も、家族も、ハローワークでも、こんな事細かな相談に乗ってくれる人は、誰もいませんでした。
誰もが、ガマンして働ているようでした。
ガマンした働くのが、当たり前のようでした。
この先、ずーっとそんなふうに生きていくのか、そんなふうにしか生きていけないのか。
それなら、摂食障害が治る意味って、一体どこにあるんだろう?
摂食障害の後半は、体重が回復していたからこそ、そんな現実的な悩みに苦しんでいました。
理想の働き方が、気づいたら手に入っていました。
上記のようなモンモンとした想いは、完全休養と共に終わりを迎えました。
自営業になろうと思えたのも、上記のような「勤める働き方」が自分には到底ムリと思ったからです。
起業したい!と思ってパン教室を始めたというより、それしかできなかったから始めたのです。
もちろん、回復途中だったので、摂食障害としても、早すぎる起業でした。
さらに、経営なんてまったくの素人だったので、ますます深みにハマってしまいました。
だから、再びリセットするために、パン教室を閉じたのでした。
その後、摂食障害から回復し、今のカウンセラーという仕事で起業したのです。
そして、、、
つい先日、気づきました。
モンモンとしていた時期に思い描いていた「理想の働き方」。
それが、いつの間にか手に入っていました。
今、私のカウンセリング日は、週3~4日です。
。ちょっと働く
・朝昼晩の食事を、ほぼフツーの時間にとれる
・行きたくない飲み会に行かない
といった、当時思い描いていた働き方が、そのまま今の生活になっていました!
もちろん、仕事というのは、カウンセリング時間以外にも沢山あります。
けれど、「バリバリ正社員 VS お気楽フリーター」という二者択一しか思いつかなかった当時の私からみれば、信じられない生活だと思います。
カウンセリング日以外の生活は、こうしたブログを書き溜めたり、事務作業をしたり、講座の資料を作ったりしています。
さらに、時々ブログに書いている公認心理師試験のための勉強にも時間を割いています。
バリバリ正社員で働くことだけが、働き方じゃない。
会社に勤めることだけが、仕事じゃない。
わざわざ「仕事をしない時間」を作って、勉強・休養にあてることも、大切な「働き方」の1つだと思うのです。
今、摂食障害のあなたが、ホントに悩んでいることは、ホントに体重のことですか?