公認心理師・中村綾子です。
『カウンセリング開業のリアル』の著者です。
開業カウンセラーが、なかなか身近にいない場合、どうやって仕事を作っていくのか、それだけで生活ができるのか不安でいっぱいかもしれません。
私はカウンセリング開業11年目です。
開業当初も現在も、大まかにいえば、情報発信してそれを見てくださった方からお申込みいただくという流れは変わっていません。
今回のブログ記事ではより深く、1つ1つの役割についてご紹介します。
まずは、全体像です。
開業に「必要」なSNS/ブログとお申込みまでの流れ
下の段(面積が広いほう)から
SNS → ブログ → メルマガ/LINE → 単発相談 → 継続コース
です。
それぞれがバラバラではなく、つながりを作っていくためにも、導線を考えて情報発信していきましょう*自戒の念をこめてw
(1)SNSは、「流れてくるメディア」と考えよう
たとえばインスタを日々やっている人は、日常的にインスタアプリを開いてなんとなく見ていることが多いと思います。
そしてオススメが表示されたり、なんとなく検索したり。
こうした使い方がSNSの特徴です。
熱心に検索していないのに、目に触れる(=見つけてもらう)可能性があるもの。
でも、「流れてくる」ので、1度見ただけでは覚えてもらえないもの。
開業カウンセラーとして必要なのは、「流れてくるメディア」で、
〇何度も流れてくる
〇ちょっと気になる
〇もっと見てみたい
と思ってもらえることが次につながります。
(2)ブログは、わざわざ見に来てもらうメディアです
ブログは、基本的にグーグル検索してもらうことで初めて見てもらうことが出来るメディアです。
そのためSNSより「わざわざ感」が高いといえます。
これはデメリットだけではなく、熱心に探している方が見つけてくれる場合、次につながる確率はあがります。
(3)登録が必須のメルマガ
ココで一段ハードルがあがります。
「濃いファン」になる時でもあります。
メルマガは、読者様には無料ですが、「登録」が必要なものです(発信する方にとっては、有料で契約する必要があります)。
登録するのは、「一見さんの状態」から一歩あがること。
ですから、「濃いファン」につながる可能性があります。
ただし、開業カウンセラー側は「登録してもらうこと」だけではなく、その後、LINE/メルマガでの情報発信を続けて、ホントに共感してもらえるか否かを見極めていきましょう!
(4)単発カウンセリング開業:はじめて売上が手に入る
ここまで続けてきた上で、単発相談のお申込みが入ればはじめて売上になります。
つまり、売上というのは「開業しました!」だけでは手に入らないものです。
地味ー---な情報発信を、心が折れそうになりながら続けていった後、ようやくちょっとだけお申込みが来るのです。
そんな繰り返し。
私は今でも、そんな繰り返しだと思っているので、日々メルマガやSNSで情報発信を続けています。
(5)継続コース:長期的なお申込みは信頼の証
コレ、大切です。
何事も1回で結果も成果も出ませんから。
もちろんお試しという意味では単発相談もメニューとして作っておくことは大切です。
しかし、売上をある程度安定させていたきたい・食べていけるようになりたい、と思うならやはり長期的なご相談の契約をいただけるようになることが必要です。
最近は開業相談でも、摂食障害のご相談でも、あえて卒業をめざすことを前提としない継続相談を作ってきました。
言ってみれば、単発と継続コース(卒業)の中間のような存在です。
私が開業した時1番はじめにいただいたお申込み
やっぱり思い出深いです、最初のお申込みには^^
2013年9月、開業したはずなのに何も変わりませんでした。
なぜなら、昨日も今日も、明日も明後日も同じ日だから(笑)。
お申込みがないので、同じようにずーっとブログを書いて、週1回メルマガを配信して…という日々でした。
しかし、ある時
「あ!!!」
夕方、スマホから何度もメールチェックしていた時、はじめてのお申込みに気づきました。
当時はお申込みフォームの作り方も不十分だったので、いくつも確認作業がありましたが、どうにかお振込みをいただき、カウンセリングを実施することができました。
それが9月下旬。
いわゆるファーストキャッシュまでの時間は、約20日間。
一般的な開業・起業よりも、ずっと早いと思います。
それもブログは大量生産していたおかげです。
*当時の様子はこちら⇒『カウンセリング開業のリアル』
こうした経験から、私は今もブログとメルマガが大切!とお伝えしています。
開業にご興味がある方は、ぜひ開業メルマガに登録してみてくださいね^^