太るのが怖いから過活動と考えるのは、摂食障害の心を理解していない証拠です!専門カウンセラーだからこそ、心と向き合うカウンセリングをご提供します!
摂食障害専門カウンセリング・中村綾子です。
⇒【動画】私の克服ストーリー
摂食障害を●●型と分類する考え方もありますが
私は、基本的に【分類には反対】です。
理由は、「心は同じ」だからです。
拒食から過食になる人もいますし
不安症など他の病名がつく人もいます。
それぞれ、バラバラの病気ではなく、【1つの心の状態】がいろんな形で表面化しただけと考えます。
●●型と当てはめてしまうと、同じ型ならみーんな一緒…と思ってしまうのもキケンかなぁと思います。
その1つに「拒食症」と「過活動」があります。
拒食症の人は
マジメで
優等生で
しっかりもので
カロリー計算をやり続けたり
何時間も運動し続けたり
学校でも仕事でも、超一生懸命
というイメージがあるかと思いますが…
この中でも、「過活動」は、ちょっと慎重に考えたほうがいいかなぁと思います。
何時間も運動し続けるだけが、過活動ではありません。
*スマホ依存も過活動では…
そもそも、通常よりも少ない食事量なのに、一般的な生活をしていれば、すでに【過活動】ですよね。
たとえば、通常が10食べて、10動くなら
拒食症の人が3しか食べないのに、通常の10動いている場合とか。
これなら、よくあると思います。
でも、過活動と認識されにくい状態だと思います。
通常より食事量が少ない上に、生活+運動をしていれば、それは【かなりの過活動】と言えます。
「過剰な運動」という意味での、過活動とは
何時間も歩いたり
雨でも外を走りに行ったり
トレーニングを欠かさなかったり
誰がなんと言おうと
「コレをやっているのが気持ちいいの!」と言い張る姿。
これは【かなりの過活動】です。
ようやく【本題】ですが…
【過剰な運動】という意味での過活動がない人もいます。
過剰な運動なしで、拒食症の人もいます。
過剰な運動をする人
運動をしない人
何がちがうのか…
それは【拒食症の発症前】の様子をうかがうと分かってきます。
元々、運動が好き
運動系の部活で活躍
リレー選手に選ばれる…
という人は、運動にハマりやすく【過剰な運動】の【過活動】に陥りやすいです。
元々運動が「好き」なので、その過剰さに気づきにくく、運動をやめるのが難しい場合が多いです。
この場合ご本人でも「好きで運動しているのか、強迫的に運動してしまっているのか」という区別がつきづらく、過活動をやめるまで時間がかかる場合があります。
一方で、
元々、運動がきらい・苦手
部活は、文化系(または帰宅部)
休日は家に居たい
という人は、かなり短期的には【過剰な運動】にハマることがあっても、基本的には【過活動がない】状態のまま拒食症を続ける場合が多いです。
ちなみに、私自身も【過活動がない拒食症】でした。
運動嫌いです。
体育なんて最悪(><)
拒食症でも「ふつうに接する」が大切です。
摂食障害を発症したからといって別人になったのではなく、「元々の状態」からの影響が強いと言えます。
この意味でも、摂食障害を発症したからといって【特別扱いNG】なのが分かるはずです。
摂食障害かも!?と感じた日から、1年以上続いていれば【要注意】です。
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