摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
言いたいことを言おう
自分の気持ちに正直になろう
身体の声を聞く・・・etc.
こうした内容は、繰り返しブログに書いています。
その理由は伝わっているでしょうか?
摂食障害とは、無理やりガマンしてしまっている状態だからです。
食という、本来の快楽。
食欲という本能。
それらを、ひたすらガマンして食べなかったり
むちゃくちゃに詰め込んだり
吸収しようとしている身体に、強制的に吐かせたり・・・etc.
無理やりガマンしているのです。
でも、最初から食を無理やりガマンしていたのではありません。
一度、我慢が自己目的化してしまうと、最初に何を我慢してきたかは、見えなくなる。
拒食症の母娘が見えなくなっている我慢とは何かというと、感情を表現することの我慢である。
人は、辛い、楽しい、苦しい、嬉しいなど、生活のその時々の感情を言葉にして気持ちバランスを取り、
あるいは、誰かに共感してもらって、緊張をほぐしている。
拒食症の母娘はそれを我慢している。
(略)
我慢を自己目的化した女の子は拒食症になる。
「子は親を救うために『心の病』になる」(高橋和巳著・筑摩書房)81・82ページから一部引用しました。
食べるということは、
人にとって快楽のはずです。
本文では拒食を取り上げていますが、私は過食・過食嘔吐でも同じだと思っています。
食べることがうまくいかない状態
食べることを否定してしまう心理
食べることで、何かを訴える心。
だから、拒食・過食・過食嘔吐を問わず、同じだと思うのです。
人にとって当たり前の感情を出すことを我慢し続けてしまった結果、「食べる」ことも我慢してしまうのです。
引用文の通り、やっぱり【母と娘】。
我慢という【心】。
摂食障害とは、家の問題であり、
摂食障害とは、心で何かを訴えている「心の病気」なのです。
ホントに、「心の病気」という事実が腑に落ちているでしょうか?
私は、少し前から上記の本を、母親カウンセリングの必読書とお伝えしています。
新規のクライアント様には、この本を含め2冊の本を、お申込み前に読み終えていることを必須としております。
心の病気と思えていない段階
「うちの子に限って!」と否定している段階
「うちは仲良し家族なんです!」と問題を避けている段階・・・etc.
こうした段階では、カウンセリングに取り組むことにムリが生じるからです。
【我慢】
気づいていないかもしれない心の底。
気づくことを避けてきた日々。
気づいても「そんなの当たり前!」と思い込んできた時間。
これらに、もう1度目を向けて、
振り返り、思い出し、捉えなおすことが、心の変化に繋がっていくのではないでしょうか?
本当に感情を我慢していたんだろうなぁ・・・と実感する場面があります。
それは、カウンセリングで回復していかれるクライアント様の様子です。
喜怒哀楽が激しくなる^^
よく笑うようになったり
涙を流すことにためらいがなくなったり
嫌なことに対して、【ちゃんと】怒れるようになったり・・・etc.
ホントは、ずーーーっと押し殺してきた感情だったんだよね。
ホントは、ダメな感情なんて無かったんだよね。
私は、そんなふうに感じています。
まもなく、ご卒業されるクライアント様もいらっしゃいます。
他にも着実に回復に向かっているクライアント様もいらっしゃいます。
あなたが、どのタイミングで、どんなカウンセリングを選ぶかは自由です。
心と向き合い
心の「根っこ」を知り
心の我慢を解放していく。
その先に、心の自由と生き方の自由があるのです。
変わっていく自分を楽しみに、
じっくり取り組める方々と出会えることを、今後も楽しみにしています。
お母様方には、ぜひこちらの2冊をオススメします!
*母親カウンセリングの必読書にしている本です。