【カウンセラー向け】オンライン相談ZOOMの始め方


公認心理師・中村綾子です。
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コロナウィルス感染の影響で、オンラインカウンセリングの導入を検討されているカウンセラーの方が増えています。

これまで、対面カウンセリングのみで行ってきたカウンセラーの方にとっては、戸惑ったり不安になったりすることが多いようです。

今回のブログでは、

・カウンセリングのオンライン化を検討中の経営者の方
・開業する方法を探しているカウンセラーの方
・オンライン化に不安を抱えているカウンセラーの方

などに向けて役立つ方法をお届けします。

当オフィスのオンライン化流れ

私・カウンセラー中村綾子は、2013年の開業当初から、オンライン相談と対面カウンセリングを併用して、カウンセリングをご提供してきました。

当初は、オンライン相談はスカイプのみでしたがZOOMが普及するにつれて、ZOOMも学び、2019年頃からZOOMも併用するようになりました。

現在では、コロナウィルス感染への懸念から、完全オンライン化を実現しました。
すべてのカウンセリングをZOOMで行っています。

完全オンライン化までの流れは、

2月中旬、休校要請と同時にクライアント様から希望がみられる。
*この時点では、個別にご要望があった場合のみ、ZOOMやスカイプに変更可としていました。

3月中旬、徐々にオンライン化を検討し始める(私の頭の中だけの動きです)

3月24日、オリンピック延期決定

3月25日【緊急】ZOOMアプリ取得をおねがいします。

カウンセリング時に、オンライン化に向かうことをお伝えする

3月29日:メルマガ臨時配信【重要メルマガ】完全オンライン化を開始します!

3月30日・31日:継続クライアント様に個別メール(ZOOMのご案内・練習日の決定など)

4月1日:完全オンライン化

4月初旬:ZOOMカウンセリングとZOOM練習を実施中

1つずつ振り返って記載してみました。
一気に完全オンライン化を打ち出すのではなく、少しでもクライアント様にとってスムーズに移行できる方法は無いかと考えてきました。

そのため、上記のような段階を踏んでお伝えしていくこと、できる限り個別対応をすることで、不安の軽減に努めてきまいした。

カウンセラー側が、はじめてZOOMを使う場合

まず、練習が必要だと考えます。
受講する側としての練習です。

ZOOMで、全くはじめての方と出会うドキドキ感。
ZOOMで、ホントつながるんだろうか?という不安。
当日、上手くいかなかったらどうしよう?という心配。

こうした感情をリアルに味わうことこそ、クライアント様に寄り添った対応ができるのではないでしょうか?

当オフィスでは、カウンセラー向けのサポートも行っています。
詳しくは、こちらのページをご覧ください

まず、ZOOMをイメージで理解しましょう

ZOOMとは、ネット上の貸会議室です。

リアルの場合、

主催者(カウンセラー)が、●月●日▲時から、A会議室を借りる。

受講者(クライアント様)に、●月●日▲時から、A会議室と「ご案内」します

当日、主催者(カウンセラー)は、少し早めに貸し会議室に到着して、カギを開けます

開けておいた会議室に、受講者(クライアント様)がお越しになります。

イメージは出来ましたでしょうか?

ZOOMも、原理は同じです。

「=」の右側が、ZOOMの場合、カウンセラー側が行う作業になります。

主催者(カウンセラー)が、時間設定をする = ZOOMで「新しいミーティングをスケジュールする」

受講生にご案内を出す = ZOOMのURLをメールで送る

当日、主催者(カウンセラー)は5分前くらいに会議室を開ける=ZOOMミーティングを「開始」する

受講生(クライアント様)が入室する = メール上のURLをクリックする

お互いに顔が見える状態に!!

実践編:ZOOMのアカウント取得からミーティングをスケジュールするまでの方法

ZOOMを開き、「サインアップは無料です」をクリックします。

ちなみに「サインアップ」とは、アカウント作成の意味です。

メールアドレス等を入力し、画面に従って手続きをしてアカウントを作成します。
(ココまでは事前準備)

実際に、ミーティングをスケジュールする(ココからが毎回の作業です)

アカウントにサインインします。

自分のページが開きます。
【ミーティングをスケジュールする】をクリックします。

次の画面では、入力が必要な4項目を中心に解説します。


①トピック

これは「呼び名」なので、このままでも問題ありません。私はカウンセリング予約の時は、毎回、ZOOMと記載しています。

②開催日時

開催日時を入力します。
画面の表示は、日本語の「午前」「午後」ですが、この後の「ミーティングの招待状」にはAM・PMで記載されます。

間違いやすいのが正午です。
正午は、12:00PMになります(日本語だと午前ですが)

③ミーティングパスワード

セキュリティ対策としてはパスワード有のほうがいいかもしれませんが、私はチェックを外しています。
クライアント様はZOOMが初めての方も多いので、出来るだけ手軽に使っていただくためです。

④ミーティングオプション

名称の通り、これはオプションです。
私は、【待機室を有効にする】だけにチャックを入れています。

その後、【保存】をクリックすると次の画面です。

右側に記載されている【招待状をコピーする】をクリックします。

【ミーティングの招待状をコピー】をクリックすると、全文がコピーできます。

そのまま、メールに張り付けてクライアント様に送ればOKです。

ただし、不要な情報も含まれているため、私は、初心者のクライアント様も多いことから、ちょっと工夫をしています。

メモ帳を開き、予約日時を記載・一旦保存しておきます。

再び、ZOOMの画面に戻ります。

招待状の全てをコピーするのではなく、日時とURLのみコピーします(右クリックで範囲をし指定)。

先ほどのメモ帳に戻り、貼り付けます。

この場面で、日時をもう一度確認しています。日時がOKであれば、余分な箇所を削除して完成です!

これをクライアント様のメールにペーストして、連絡終了です!
お疲れ様でした(笑)!

オンライン相談は、未知の世界と感じるカウンセラーが多い反面、カンタンじゃない!?と思われがちです。
けれど、クライアント様がZOOMに不慣れな方が多いことを考えると、1つ1つ説明したり、余分な情報をカットしたり、工夫する必要がある場面がたくさんあります。

個人的には、予約だけを考えれば、オンライン相談のほうがずっとやることが多く、神経も使う作業です。

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ZOOMに慣れるには、まず使うこと。
受講側・主催者側。
その両方を何度も経験して、オンライン相談という方法が、より多くのカウンセラーに広まっていったらいいなぁと思っています。

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