摂食障害の転院、迷っていませんか?
3回通ってみたけど、「なんか違う・・・」と感じていませんか?
こんにちは!
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
私は、摂食障害歴7年で克服しました。
病院・カウンセリングを転々とし続け、計10回の転院を経験しています。
今回は、摂食障害の転院についての考え方をお届けします。
ぜひ、摂食障害のご本人だけで歯は無く、ご家族でお読みください。
(ご家族相談はこちら)
摂食障害の転院:初診or3回目
いつ、転院する/転院しないを決めるのか?
もちろん、個人差は大きいですが、、、
●ヶ月待ちの病院などに行っても、2回目3回目と続けて通う方の割合は、とても少ないそうです。
続かないことが良い・悪いという判断は別として、多くの方が転院している(もしくは治療に行かなくなっている)と言えるかもしれません。
摂食障害の経験者としても、カウンセラーとしても、転院のタイミングは2つあると思っています。
(1)初診
本来は、初診の予約前にHPなどを隅々まで読みつくし、出版物などもすべて目を通し、納得した上で申込みすることが大切です。
その場合、「初診時の期待外れ」が起こりづらくなります。
いずれにしても、「会って話してみないと分からない」という場合もありますので、初診で「ちょっと違う・・・」と感じることがあります。
その場合、初診後に「やっぱり違う病院・カウンセリングに行こう」と決めるのが、初診後の転院です。
(2)通院3回目
この3回という数字、結構意味があります。
初診:はじめてなので、比較的長く時間を取って話を聴いてもらえることが多いです。そこで、「この先生、いいかも」「ここで治るかも」と思いやすいです。
2回目:「あれ?前回とちょっと違う。でも続けてみないと分からないかも・・・」
3回目:「やっぱり、話を聴いてくれるのは初診だけなんだ。。。」
という3回目は、結構ガックリして「ここではムリ」と転院を決める方が多いのではないでしょうか?
何回目であっても、病院・カウンセリングを続けていくことで、成果は出ているかどうかを自分でもチェックしていくことは大切です。
摂食障害専門カウンセラーとして考えるカウンセリング成果について、お話していきます。
摂食障害:カウンセリング成果は、どう分かる?
当オフィスの場合、カウンセリング成果は大きくわけて2つの方法で確認できます。
(1)卒業まで、後どれくらい?
(2)過食頻度などの回数の変化
それぞれ解説します。
(1)卒業まで、後どれくらい?
当オフィスの継続コースでは、全員が卒業を目指してカウンセリングを受講されています。
そのため、クライアント様とカウンセラーのゴールが一致しています。
さらに、カウンセリング卒業基準が明確です。
・症状ゼロ
・学校・仕事をムリなく続けられること
この2つが半年以上続くことを卒業としています。
例えば・・・ごく最近症状が無くなったクライアント様の場合でしたら、
「今、3月だから9月頃卒業になるといいね」という話ができます。
同時に、カウンセリング開始時の振り返りも大切です。
「カウンセリング始めたばかりの頃、いつ卒業できると思っていた?」
「過食ばかりしていた頃、症状がゼロになる自分を想像できた?」
問いかけを繰り返し、クライアント様が自分の想いを自分の言葉で表現していく過程をとても大切にしています。
こうしたやり取りがさらなる摂食障害の回復につながります。
(2)過食頻度などの回数の変化
過食に限らず言えることですが、成果を見る上で数字による客観視をとても大切にしています。
例として過食症を取り上げます。
カウンセリング時には、クライアント様の症状を日ごろから症状をメモするようお伝えしています。
カレンダーでも手帳でも構いませんが、
4/1 なし
4/2 過食2回:学校の不安で食べてしまった
4/3 過食はないけれど、ぐったりして寝ていた・・・etc.
こうしたメモがあるからこそ、1ヶ月前、半年前の様子と比べることができます。
確実に回数が減っている場合、成果として手ごたえを感じることができるはずです。
次回(4/17)のメルマガ:摂食障害の向き合うこと&回復の変化
摂食障害の転院がなかなか続かない理由の一つに、「回復してきているのかどうかよく分からない」という手ごたえの無さがあります。
残念ながら、短時間の診察などでは、上記のような「成果を確認しよう」という時間を取ることが難しかったり、医師・カウンセラー側にそうした意識がなかったり、いろいろと課題があります。
以前のブログ記事「【過食した後】ちゃんと落ち込んでいますか?」にも記載していますが、当オフィスでは「向き合う」ことをとても大切にしています。
向き合う
相談する
対策を作る
成果が出る
摂食障害の回復には、すべて繋がっていると考えます。
次回のメルマガでは、向き合うこと、回復の変化、そして成果の考え方について動画でお話します。
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