摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
2013年の開業以来、全国各地にお住まいの方だけではなく、海外在住の方からもカウンセリングのご依頼をいただいています。
開業して1年足らずの時に出版しました『摂食障害克服者としてカウンセラーとして』は、現在でも多くの方にお読みいただいています。
ありがとうございます!
今回は、摂食障害の治り方の中でも、「ご家族の役割」についてお届けします。
小学生・中学生の場合は特に、ご家族の接し方・考え方が回復のカギです。
逆に言えば、ご家族が変わっていくことで摂食障害のお嬢様の回復がとてもスムーズになります。
(ご家族のご相談は『単発のご相談』で承っております)
摂食障害の「ご家族の役割」とは?
そんな当たり前のこと・・・と思われるかもしれませんが、意外にも見落としている場合が多いです。
1.「家族」であり続けること
2.ただしい知識を身に付けること
3.適度に「待つ」こと
ご家族は、ホントにできているでしょうか?
摂食障害の回復には、ご家族のただしい理解や知識、そして協力が不可欠です。
しかし、病院やカウンセリング等でも、ご家族の接し方を教えてくれるところは、ほとんどありません。
だからこそ、摂食障害の回復が難しくなってしまうのです。。。
摂食障害の回復:「家族」であり続けるとは?
摂食障害の「接し方」について、よくご質問をいただきますが・・・
接し方は、お子さんがカゼなどで発熱した時と同じです。
発熱したら・・・
病院に連れていく
学校を休む
心配する…etc.
ですよね?
きっと、これまで特にギモンを持たずに、こうした接し方をしてきたことと思います。
摂食障害の接し方も同じです。
病院やカウンセリングに連れていく
回復のための休養を取る
治っていくかどうか心配する
書き出してみると、とてもシンプルです。
シンプルに考えることは出来ていますか?
一方で、「家族」であり続けるということは、年齢に応じた接し方をする、ということでもあります。
高校生以上であれば、
・自分で不調を訴える
・自分で病院・カウンセリングを調べる
・自分で問い合わせる
ことは、出来るはずです。
それを何もかも、ご家族が先回りしてやってしまっていませんか?
さらに・・・
「家族」であり続けるということは、何もかも言いなりになったり、すべてに一喜一憂することではありません。
・どんどんモノを買い与えてしまったり
・過食代が無制限だったり
・体重や食事の状況に一喜一憂したり・・・etc.
というご家族が多いようですが、「摂食障害はそもそも何の病気なのか?」に立ち返ることをオススメします。
摂食障害の回復:「待つ」ことは、「本人任せ」ではありません!
「待つ」こと。
すごく大事です。
でも、「待つ」ことの意味をカン違いしていませんか?
とてもよくいただく声が「本人が治そうとしない限り、家族は待つことしかできませんよね?」です。
確かに一理あります。
でも、私はご家族ができることはすごく沢山あると思っています。
ここでお伝えしたいのは、「適度」に待つということです。
・期限を設けていますか?
・「いつか治る」と楽観的すぎていませんか?
・摂食障害かも!?と思ってから、何年経っていますか?
待つことは大事ですが、待つためにも摂食障害の正しい理解と知識が必要です。
当オフィスでは、開業時からご家族からのご相談をたくさんご依頼いただいています。
そうした経験を踏まえ、改めて「ご家族の役割」についてお話していきたいと思います。
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