【拒食症の体重増加】拒食症の子どもに「太ったから学校に行きたくない」と言われたら?


摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

拒食症に悩む子どもを持つご家族にとって、「太ったから学校に行きたくない」という言葉を聞くのは心が痛むものです。

しかし、接し方で、お嬢様の回復への道すじが大きく変わる可能性があります。

今回は、摂食障害専門カウンセラーとして、おすすめする家族の接し方についてお伝えします。

1. よくある親の対応とその問題点

子どもが「太ったから学校に行きたくない」と言った時、多くの親は以下のような反応をしがちです:

– 「太っていないよ」と否定する
– 「今のほうが可愛いよ」と励ます
– 「ずっと拒食症でいたいの!?」と叱責する

しかし、これらの対応には大きな問題があります。

– 正論を言っても効果がない
– 説得しようとしても逆効果
– 子どもの気持ちを否定してしまう

つまり、接し方は

正論NG

説得NG

この2つを覚えておきましょう。

2. 摂食障害専門カウンセラーがおすすめする接し方

では、摂食障害専門カウンセラーとして、おすすめするのは、どんな対応でしょうか。

答えは意外にもシンプルです。

「何も言わない」

です。

ただし、これはお嬢様を無視するという意味ではありません。

正確には、「もう少し話を聴かせて」というスタンスで接することが大切なのです。

なぜこの方法が効果的なのでしょうか?

– 子どもの気持ちを否定せず、受け止める姿勢を示せる

– 体型や体重以外の本当の悩みを引き出すきっかけになる

– 親子のコミュニケーションを深める機会になる

無視ではなく、もう少し話して一緒に考えてみる。ご家族から一方的に話すのではなく、やっぱり聴く姿勢がお嬢様のココロを開くのです。

3. 摂食障害の根本的な解決に向けて

「太ったから学校に行きたくない」という言葉の裏には、往々にして体型や体重以外の悩みが隠れています。

例えば:

– 幼いころからの「さみしさ」
– 愛されていない不安
– 自分なんか…どうせ…という気持ち

これらの問題に向き合うことが、拒食症からの回復への第一歩となります。

親子で率直に話し合える関係性を築くことで、お嬢様は自分の本当の気持ちを表現しやすくなります。

そして、それが拒食症克服への大きな力となるのです。

まとめ:

拒食症の子どもに対する家族の適切な接し方は、「何も言わず、話を聴く」ことです。

ご家族の姿勢が、お嬢様の本当の悩みを理解し、摂食障害の回復への道を見出すきっかけとなります。

摂食障害でお悩みの方、またはそのご家族の方は、専門家のサポートを受けることもおすすめです。

より詳しい情報や個別のアドバイスが必要な場合は、摂食障害専門カウンセラー中村綾子の無料メルマガをぜひご活用ください。

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