友達づきあいも社会復帰へのリハビリ??

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

同年代の友達が
キラキラ見えて

ずっと摂食障害でいる自分って
何なんだろう???

そんなふうに、友達との壁を感じることはありませんか?
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私は無職だった時期、とてもとても厚い壁ばかり
感じていました。

そんな実体験が重なるご質問をいただきましたので、
ご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

悩んでることがあります。
友達と遊んだりすべきかどうかです。

病気になる前のように、心から楽しくて友達と遊んでいたころのような気持ちに
再び戻りたい思っていますが、今の心境は遊びたくありません。

なぜなら友人はみな、年齢相応の生活をしているので、私は親のすねかじりだし、
話をしていても惨めになり悲しくなるだけで、気疲れして、わたしにとって友人と遊ぶことが
一切リフレッシュにならないのです。

でも、社会復帰の目標があるので、それも一つのリハビリと思って、
頑張ってした方がいいことなのか、
それをしているうちに慣れてきて楽しくなっていくものなのか・・・

社会に戻りたいという思いが一番強いので、
そのためには頑張るところなのかと日々葛藤してます。

ご質問をありがとうございます。

切実な悩みですよね。
私も同じように「親のすねかじり」だった時代があるので、
なんだか過去の自分と重なります。

まず、頑張ってやったほうがいいか?ですが・・・
苦しくなるほどの頑張りは避けたほうがいいと思います。

だんだん慣れてくるか?ですが、
これも苦痛が上回るとストレスになって、症状が悪化するリスクがあります。

やっぱり、快適に付き合える範囲が1番です。

今回の回答として、最大のキーワードは、「部分的」です。
以下の3つの「部分的」を考えていきましょう^^

======================

1.友達の中から「部分的」に付き合う

2.付き合い方を「部分的」にする

3.疲れも「部分的」に考える

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1.友達の中から「部分的」に付き合う

心がしんどい時、
分かって欲しくて
いろんな友達に摂食障害の悩みを話してしまいがちですが、、、

これは、逆効果になりやすいです。

そして、たくさんの友達と付き合うこと自体、
あなたにとってしんどいことかもしれません。

なので、友達全体の人数の中から、
「部分的」に選んで付き合うことをオススメします。

何人にするべき!という決まりはありませんが、
あなたの状態に合わせて、ラクに付き合える人数を見つけていきましょう。

人数を絞ると、次の悩みが出てくるかもしれません。

「友達が減っちゃう」
「付き合いが悪いと嫌われちゃう」

これは、私の実体験からも、大丈夫!とお伝えしたいのです^^

たとえば、3人の友人関係で考えてみます。

あなた + Aちゃん + Bちゃん という3人グループで付き合いがあったとします。

Aちゃん:1番仲良し

Bちゃん:2番目に仲良し

あなたがしんどい時は、Aちゃんに限定して
付き合いを続けておけばOK。

AちゃんとBちゃんは、2人で会ったり、どこかに出かけるかもしれません。

でも、それはあなたを仲間外れにしているのではなく、
「Aちゃん + Bちゃん」という「組み合わせ」にすぎません。

そして、あなたの回復が進んで、
ちょっと3人で会ってみようかなぁ~と思い始めたら、
ふたたび、「あなた + Aちゃn +Bちゃん」の3人組が再会です^^
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だから、あなたは、Aちゃんとだけ繋がっておけば、
それで大丈夫なんです。

一時的に付き合う頻度が減っても
連絡をまったく取らない時期があっても
それはそれで大丈夫。

今のあなたが快適に付き合える範囲で、
友達付き合いしていくことこそ、長ーーーーい友情に
つながっていくのではないでしょうか?

2.付き合い方を「部分的」にする

これも、とてもとても大事なことです!

長時間、一緒にいれば、いろんな話が出るものです。

友達が社会人であれば、
会社の悩み
上司の愚痴
給料への不満
有休消化率・・・

友達にとっては愚痴で、嫌なことかもしれませんが、
仕事していない立場からすると、こうした愚痴さえも
羨ましく感じてしまうかもしれません。

私も、無職だった時期、とてもとても惨めでした。

不況で給料が下がったという話さえ、
羨ましかったです。

なぜなら、「元々の給料」があるという前提で、
「下がった」だけだからです。

無職の私はもちろん、収入ゼロ。
下がることすら経験できない身・・・。

なので、あなたが辛くなる話題にあんまり触れずに
付き合う方法を見つけていきましょう^^

メールだけで簡単と連絡するとか、
誕生日には、かわいいカードを贈るとか、
出かける気分の時は、お茶だけ行って、短時間で終わるとか。

方法はイロイロあるし、
その時々の気分で、選んだらいいと思います。

とりあえず、「生きているよー!」と
伝えていくこと。

「ホントは会いたいって思っているよー!」と
いうメッセージを送り続けること。

それが、大事なのではないでしょうか?

3.疲れも「部分的」に考える

友達と久々に会ったのに
勇気を出して行ったのに
帰宅するとグッタリして過食・過食嘔吐・・・

こうしたことも多々あるかもしれません。

そんな時、
「行かなきゃよかった」と自分を責めてしまっていませんか?

その「責めること」だけはやめて欲しいのです。

帰宅後に感じる「疲れ」も部分的に考えていきましょう。

行くことを決心する
 
 ↓

友達に行くと連絡する

 ↓

当日を迎える

 ↓

当日、支度をする

 ↓

待ち合わせ場所に行く

 ↓

友達と会う

 ↓

一緒に喋ったり、飲んだり食べたり

 ↓

バイバイ^^

 ↓

帰り道

 ↓

帰宅

「帰宅後の疲れ」とは、こうした長いプロセスの後、
起こっていることなのです。

もしあなたが、「行かなきゃよかった」とばかり思ってしまうと、
このプロセスを全否定することになります。

なので、「帰ってきたら、疲れちゃった」というように
全体のプロセスの一部分に「疲れ」を感じる場面があった、という捉え方を
したほうが、ずっとラクなのではないでしょうか?

・・・

いろいろ書いてきましたが、
私自身が、最初から全部できていたわけではありません。

実際、私が摂食障害で悩んでいるころ、
多くの友人・知人の結婚式・二次会がありましたが、
そのすべてに欠席しています。

「今、何しているの?」

これほど、ツライ質問はありませんでした。

太ったことを言い訳にしていましたが、
「何もしていない自分」「何も無い自分」というのが、
1番ツラかったのです。

・・・

摂食障害に悩むと同時に、
友達付き合いに悩むことも多いと思います。

でも、どうか諦めないでいてください。

あなたは、ちゃんと治っていくから。
治っていく過程の中で、少しずつ出来ることが増えていきます。

「出来るようになること」の1つが、
ラクな友達付き合いなのです。

摂食障害の回復って、こうなることなんです^^