「過食を止めて!」と言われたら・・・

名古屋市・刈谷市
拒食症の母娘が笑顔になるカウンセリング
中村綾子です。

高校受験の時期が、3つ上の兄の大学受験と重なりました。

家の中がどよ~んとなることも無く、ストレートな脅し合い(笑)。

「もう寝るの?そんなんじゃ落ちるよ!」と私が言った翌日。

私が兄より先に寝ようとすれば、
「(勉強の)計画が甘い!」と言われていました( ̄^ ̄)

でも、「自分のペース」が優先だったので、あっさり無視していましたが(笑)。

こうして、「自分のペース」を守りたい気持ちは、摂食障害に悩んでいる方に、かなり共通してみられます。

けれど・・・

「自分のペース」が信じられなくなる時、
心がグラグラになってしまう時、
ものすごい恐怖にさらされている時、

「自分のペース」を、他人に押し付けることで、解消したい!という気持ちが沸いてしまいます。

「過食がはじまったら、止めて欲しい。」

拒食の回復期、とてもとてもよくある言葉です。
そして、親子喧嘩のきっかけになりやすい言葉です。

・「過食を止めて!」と言われたら、どうしたらいいの?

・目の前で、バクバク食べる娘を見ていられない!

・過食した~!と八つ当たりされるのが、ツライです・・・etc.

カウンセリングでは、お母様からとてもたくさんの声が寄せられています。

こうした対処法にも、「考えるコツ」があるんです。

止める・止めないだけではなく、「考えるコツ」。
言う・言わない以上に大切な「考え方」。

お母様自身の「接し方」を振り返りながら、じっくりと読み進めてくださいね。

◆考えるコツ*その1

「止めて!」と言う理由とは?

ハッキリ言えば、「人任せ」ですよね^^

過食している自分
過食をやめられない自分

それらを、「人」に押し付けて、「止める」ことを叶えてほしい心理。

まずは、「過食を止めて!」と言葉で、お母様自身が気づいていきましょう。

◆考えるコツ*その2

「見ていられない」
「八つ当たりがツライ」

こんな理由で、「止めてあげるよ!」と言っていませんか?

もしそうだとしたら、「止める行動」は、お母様自身のために行っているんです。

お母様が、見ていられないから。
お母様が、八つ当たりされたくないから。

だから、言われるがままに行動してしまう。。。

「娘が言うから・・・」ではなく、ご自分のための行動だったことに気づいていきましょう。

イタイですが。

◆考えるコツ*その3

基本にもどる。

いつもいつも原点に戻って考えてほしいと思います。

「摂食障害って、何の病気でしたか?」

ホントの意味では・・・
食べれない病気ではありません。
食べ過ぎる病気でもありません。

さらに言えば、
「痩せたい病気」でもありません。

「痩せなくちゃいけない」
「痩せていないと、認められない」

そう思い込んでしまう「心の病気」なのです。

・・・

なので、「過食を止める・止めない」は、ホントはどちらでもいいんです。

「自分のペース」を守りたい気持ちは、大抵、強いと思います。
そのため、止められた場合「なんで止めるの!?」と怒り出す場合もあると思います。

だから、「行動」以上に、「考え方」に焦点を当てていきましょう。
これは、親子共々です。

「考え方のコツ」さえ、身についていれば、ヘンな方向に行くことはありません。

それでも、心がざわざわしてしまう!という時は、コレを試してみてくださいね。