監視しつづける母娘たち。「息苦しい」から「食べられない」

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

監視、していませんか?

きっと、お互いに。。。。

カウンセリングでも
ミーティングでも、
お母様方からのお話では、とても驚くことが多くあります。

それは、

お嬢様の生活を、とてもとても詳細に教えてくださることです。

家族であれば
大体の生活スケジュールは把握しているのが当然かと思いますが、
お話をうかがっているだけで、「それでは苦しいだろうなぁ」と感じる状況が多くあります。

監視、辞めていきませんか?

監視を辞めることは、見放すことではありません。
見放すことと、見守ることも違います。

同様に、
「待つ」ことは、何もしないことでもありません。
「向き合う」ことは、問いただすことでもありません。
質問することは、追い詰めることでもありません。

じゃぁ、一体どうしたらいいの?!

そんな声が聞こえてきそうですが・・・
ひとり一人状況も、摂食障害の経歴も異なります。

身体の状態がキケンであれば、とにかく身体を回復させることが最優先になります。
でも、ホントに大切で、もっともっと難しいのは、身体の状態が「見た目フツー」になった後です。

特に、ガリガリに痩せていない。
特に、肥満体型でもない。
学校にも行っている。
会社にも行ける。

でも・・・

家に帰ると過食が止まらない。
家族とフツーの会話が出来ない。
機嫌が悪くなると、何日もしゃべらない。
家に居たくない。
生きていたくない・・・etc.

心の不調は、毎日が「見た目フツー」に過ごせているからといって、解決していくものではありません。

むしろ、毎日がフツーだからこそ、根本問題が見えなくなっているのかもしれません。
摂食障害の心を図解すると、こうなります。