【拒食症】食べられない理由と克服のアプローチについて考える

拒食症は、食べられない人?
食べることに興味がない?
ダイエットのやりすぎ?

こんな勘違いをしていませんか?

こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

私は、拒食・過食・過食嘔吐を経て、約7年の摂食障害を克服し、2013年から摂食障害専門カウンセリングをご提供しています。
全国のみならず、海外在住の方からも多くカウンセリングのご依頼をいただいています。

さて、今回は「拒食症とは?」です。
拒食症、勘違いしていませんか?
図解をまじえて解説します!

拒食症:食べられない理由とは?

左側のハートは、拒食症の方の心の状態を表しているとお考えください。

心の中に、大小さまざまなモノが入り込んで、いっぱいいっぱいになっている状態です。

心の中がいっぱいいっぱい過ぎて、もう何も入らない状態です。
その心が、さらに「入れる」という行為(つまり、食べるという行為)を拒否しているのです。

伝わっているでしょうか?

拒食症とふつうの人の食欲不振は、どう違う?

コレはよくあるご質問です。

ふつうの人でも、何らかの理由で食べられないことはありますよね。

・心配事が多い
・緊張するイベントの前
・忙しすぎて食事どころじゃない・・・etc.

では、拒食症の人の「食べられない」とはどう違うのか?

それは、生活や命を犠牲にしているかどうか、です。

生活の犠牲とは

・友達付き合いがなくなる(or極端に減る)
・外食しても楽しめない(=頭の中はカロリーでいっぱい、食べる不安でいっぱい等)
・一般的な全日制の学校を続けられないほど体力低下など

命の犠牲とは

・生理が止まる(そこまで痩せても、体重を戻そうとしない)
・通学・通勤がしんどい
・極端な過活動(勉強などを頑張りすぎる、運動し続けるなど)で消耗する

などが挙げられます。

ふつうの人の食欲不振の場合、ある程度は自分で改善したり、周りからのアドバイスに従ったり、「キケンな状態」まではいかないことのほうが多いと思います。

拒食症は体重の回復は、拒食症が「治った」こと?

とてもよくある勘違いをしていませんか?

体重を一般的な体重まで回復させることは大事です。
特に命のキケンがある低体重(やせ)では、強制的な治療も否めません。

ただし、それは応急処置と同じです。

体重の回復は必要ですが、それだけで「拒食症が治った」ことではありません。

拒食症に限らず、摂食障害が治るとは、どんなストレスがあっても、拒食・過食という症状が出ない状態です。
さらに、「生き方」が変わることでもあります。

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