
*過食した後こそ、栄養バランスが大事
過食した後、「腫れ物に触れる関わり」をしてしまう家族が多いですが、あくまでフツーに接することをオススメしています。翌朝の朝食でも同じです。
【摂食障害】過食後、家族ができることとは?
摂食障害の回復には、お嬢様自身の「治ろうとする行動」だけでなく、家族の関わり方が大きな影響を与えます。とくに「過食後」のサポートには、繊細なバランスが必要です。
欠食は避けよう。でも「食べなさい」は逆効果
過食のあと、翌朝の朝食では「今日はもう食べたくない」とお嬢様が言うかもしれません。
欠食・絶食してしまうと、空腹時間が長引き、次の過食につながってしまうかもしれません。
そのため、できるだけ「何も食べない選択」はさけましょう。
欠食は回復を妨げるリスクがある一方で、「ちゃんと食べなさい」と無理に食べさせようとする対応は逆効果になりやすいです。
焦らず、「今は何なら口にできそうか?」と一緒に考えてみてください。
『食べたくない』は“お腹”ではなく「太りたくない」という心の声
摂食障害の「食べたくない」は、実は“心”の声であることも少なくありません。
「昨夜、あんなに食べたから…」
「これ以上太ったらどうしよう」
「自分が嫌になる」
といった不安からの言葉かもしれません。
こうした言葉への接し方は、ご家族は、まずは「聴くこと」です。
聴く。
それだけです。
否定も肯定もしない。
でも正論も言わない。
その上で、「今、食べられそうなものは?」と思いつくものを提案してみましょう。
私のオススメはお味噌汁です。
・野菜
・豆腐
・キノコ
・海藻
などが1度に摂れますし、何よりも体を温めるのに最適です。

*体を温めることを意識しよう
その他、過食した後の接し方については動画にもまとめています。
⇒過食をやめる動画講座
家族こそ「また、過食…」と気持ちを引きずってていませんか
過食後、お嬢様はすでにはげしく後悔したり、自己嫌悪に陥ったりしています。
しかし、ご家族のほうがお嬢様以上に落ち込んでしまっていることが少なくありません。
・また過食…
・この先、どうなるのか。
・どうしてうちの娘ばっかり…
向き合うことは大切ですが、落ち込んで気持ちを引きずってしまうと、回復がうまくいかなくなってしまうかもしれまません。
大切なのは、家族ができるだけ早く切り替えること。
過食が起こってしまったのは取り返しができません。
「昨日のことは昨日でおしまい。今日からまた整えていこう」という姿勢を見せるだけでも、安心感につながります。
守りすぎず、支える。「回復段階」に合わせた接し方を
過食した後の翌朝の朝食についてお伝えしてきました。
朝食を抜くのがよくないと分かっていても、朝ごはんを食べられない日もあるかもしれません。
それでも、「無理やり食べさせる」ことはNGですし、ある程度はで見守ることが大切です。
(ただし、命がキケンなほどの低体重の場合は対応が異なります)
もしかしたら、お嬢様が朝食なしで学校・仕事に行った後、身体がフラフラしたり、集中できずに何らかのミスが出たりするかもしれません。
失敗や後悔も、摂食障害の回復の上で、自分で経験させることがとても大切です。
ご家族は、「失敗や後悔」をそのまま放置せず、きちんと向き合って話し合う機会をつくっていきましょう。
動画でも、より詳しく解説しています。
過食後に家族ができる対応について、より具体的にお話ししています。
*30日間メール付きでは、摂食障害専門カウンセラーに直接相談ができます。