摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
・過食が止まらない方
・過食を防ごうと頑張っているお母様
・過食の治り方が分からない方
などに役立つ情報をお届けします。
過食症に限らず、摂食障害の治り方にはいろんな勘違いがあるようです。
お母様方は、
家にお菓子があるから、食べちゃうんじゃないか。
買わないようにすれば、過食にならないんじゃないか。
と考えてしまいがちです。
そして、過食症に悩むお嬢様のこんな声に、惑わされていませんか?
「買ってこないで!」
「お菓子を、見せないで!」
家族全体を巻き込んだ「買い置きバトル」に発展してしまうことも、めずらしくありません。
これは、一人暮らしでも、同様かもしれません。
私は、
治るために、買い置きするべき!とも、
治るために、買い置きゼロにするべき!とも、
思いません。
でも、ご家族にとって「フツーの状態」とは、どんな状態だったか思い出してほしいのです。
「フツーの状態」とは、摂食障害と診断されるよりもずっとずっと前の、元気いっぱいで楽しく暮らしていた頃の状態です。
明日の朝食用のパンが置いてあったり
いただき物のお菓子があったり
特売のアイスクリームが沢山あったり・・・etc.
そんな家の中が「フツーの状態」ではなかったでしょうか?
摂食障害の回復に「フツーの状態」が必要な理由
ひとことで言うなら、
摂食障害が治ることは、フツーの状態になることだからです。
体型がフツー
体重がフツー
見た目がフツー
1日3食たべることがフツー
ただ、それだけです。
摂食障害が治ることが、なかなか上手くいかない時、摂食障害の卒業が、壮大な人生のゴールのように感じてしまうかもしません。
でも、摂食障害の卒業は、ホントはゴールではなく、スタートです。
フツーの人としての、スタートです。
このブログで、生き方・働き方を繰り返しテーマとして書いているのは、それが理由です。
フツーの人になっても、「治っただけの人」です。
外見からは、治ったのか治っていないのかも分からないことと思います。
「ただの人」。
それだけです。
フツーの人になった後、何ができるか、何をしていきていきたいか。
それが、スタート地点に立った後、問われていく大きな課題だからです。
過食症時のハーゲンダッツ
私が過食症だった頃の経験談です。
私の場合は、お菓子の買い置きは何も気になりませんでした。
実家暮らしの時も
ひとり暮らしの時も
お菓子やパンは、たくさんありました。
でも、大好きなハーゲンダッツのアイスだけは、買うか・買わないか迷い続けたものでした。
今日こそ、アイス辞めよう。
今夜は、「食べたい!」と思わないんじゃないか?
毎日毎日葛藤していました。
毎日毎日、止めよう止めようと思っていました。
でも、夜になると、必ずソワソワ。。。
ある日、「買わなければ、食べない!」と一大決心。
でも、家にアイスが無いと、夜中にコンビニに向かってしまいました。
次に、「2つだけ買おう」と、自分に許してみました。他の買い物と一緒に、スーパーで2つだけ買ってみました。
でも…
「1個食べると、あと1個しかない」
残りの1個を食べると
「もうこれで、アイス無い」
なんだか、すごーく悲しくなりました。結果、イライラ・ソワソワして、ほかのお菓子に手が伸びました。
その後、かなりの葛藤の末、一大決心。
アイスは、5個まとめて買う
これが1番、上手くいきました!!
買う時も、「たくさん買っていいんだ!」とワクワク。
家の冷凍庫を開けて、「あ~どれにしよっかなぁ」
実際、食べるときも、「今日は、コレの気分!」
食べ終わった後も、「まだ、こんなにアイスある♡」とワクワク。
アイスを5個買うことで、たくさんの収穫がありました。
選べる喜び
眺める満足
「まだ、ある」というゆとり
だから、アイスが5個あると、「安心」につながりました。
今の私:パンが大量にあっても、過食にならない理由
先日、ベーグルを大人買いしました(笑)。
計15個です!
冷凍ベーグルが、私の冷凍庫を占領しています(笑)。
冷凍ですが、レンジすれば、すぐ解凍できます。
すぐ解凍できるので、すぐ食べることが出来ます。
けれど・・・
どんなに沢山のベーグルがあっても、過食に走ることはありません。
理由は、
・過食衝動そのものが無い
・大切なベーグルを大切に食べたい気持ちが強い
・過食でたべるのは、美味しくない
です。
美味しいものを、美味しくたべること。
*トマト・バジル・チーズベーグル
好きなものを食べる
美味しく食べる
食べたい時に、食べたい状態で食べる
ことは、とても大切だと思っています。
私の経験談は、いかがでしたか?
買わないように食べないように、あなた自身で禁止ばかりしていませんか?
過食対策の一般論は、「家に食べ物を置かない」かもしれません。
でも、あなたがこれまで回復できなかったのは、そうした一般論を鵜呑みにしてしまったせいかもしれません。
私が摂食障害の克服経験者だからできること
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