【拒食症/過食症】20代女子の「治りたくない」は、「働きたくない」!?

摂食障害からの社会復帰に、超・具体的なアドバイスをしています。写真は最近の盛り付けレッスン。せっかくの「栗どら」の切り口が残念なことに(涙)。

こんにちは。摂食障害専門カウンセリング・中村綾子です。

拒食症・過食症に悩んでいると、食べること・体重の悩みばかりに目が向いてしまい、食・体重の悩みさえなくなれば、すべて上手く行くのに…と考えてしまいがちです。

しかし…

少なくとも20代以上であれば、現実的なことにも併せて目を向けていかなければいけません。

それが仕事です。

治ったら、働かなくてはいけない。
治ったら、以前の職場に戻らないといけない。
治ったら、自宅にいることが許されない…etc.

こうした気持ちを抱えつつ(クチに出すことはほとんどなく)、「治りたくない」と訴えていたり、治すことに積極的になれない場合が多いようです。

私自身も、摂食障害を治すことでいっぱいいっぱいでしたので、「その後の働き方」なんて考える余裕もありませんでした。

だからこそ、現実にぶつかって心が折れていきました。。

【摂食障害からの社会復帰】バリバリ働く VS フリーター !?

1番ネックになったのは…

ブランクの1年

でした。

大学院を辞めてから、正社員の就職活動を開始した「履歴書の空白の時間」です。

1年間ずーっと何もしていなかったのではなく、一応、数ケ月程度のアルバイト(中学受験塾での雑用係)はありました。

「履歴書の空白」は、実際は過食ばかりの日々でしたので、そんなこと面接で言えるはずもありませんでした。

治ることで精いっぱいだったので、「治ったら褒められるはず」と勘違いすらしていました。。。

当たり前ですが、社会は「健康な人」で成り立っているのです。
摂食障害が続いていた私は、そんな当たり前のことも、どこかで忘れていたようです。

【経験談】自宅パン教室という働き方を知った「きっかけ」とは

*チーズゴロゴロぱん。教室時代の1番人気パン。

最近、とある方から質問をいただいて、ハッと気づいたことがあります。

「パン教室をやろうと思ったきっかけは?」

趣味がパン作り。
これは小学生の頃から続いています。

しかし、最初からパン教室をやろうと考えていたわけではありません。

きっかけはブログです。

摂食障害の頃でも、体調がいい時は趣味のパン作りをしていました。

その写真を当時のブログに載せていました。
すると、「美味しそう!」「トーストして、はちみつとバターをたっぷり塗ってたべたい」といったコメントが次々といただくようになりました。

パン仲間ともいうべきブログつながりの人が出来ていく中で、「自宅パン教室の先生」たちともつながるようになりました。

こうした先生たちは「主婦+教室」といった、幼い子どもを持つママでした。

私自身は「ひとり暮らし+教室」ならできるのでは…と思ったのがパン教室のはじまりです。

その後、パン教室を急ピッチで準備し、半年足らずでオープンさせました。
結果的には2年ちょっとでパン教室廃業に至りましたが、ブログの大切さを身に染みたのは、この頃からです。

「会社」じゃなくても、「仕事」も「生活」も成り立つ

摂食障害に悩んでいるのに「治りたくない」「治そうとしない」のは、摂食障害でいつづけることにメリットがあるからです。

特に20代女子の場合、「仕事」が大きな理由になりがちです。

上記の通り、世間の風当たりは摂食障害についても「履歴書の空白」についても、決してやさしいものではありません。

だからこそ、従来の「会社勤め」以外の選択肢もふくめて、検討していくことが大切ではないでしょうか?

会社に雇われなくても
自分で自分の仕事をつくることはできます。

自分の仕事があると、生活が成り立つだけではなく「やりがい」も生まれます。

ぜひ、摂食障害を治すだけではなく、その後の働き方も併せて考えていきましょう。
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