【開業カウンセラー】「どんな悩み専門」なのかをハッキリさせよう

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

主にカウンセラーとして開業する場合について書いていきますが、他の職種(エステ、鍼灸、マッサージ)などの開業でも重なる部分はたくさんあると思います。

女性のひとり仕事として、勉強も兼ねてエステ・鍼灸・マッサージなどは、イロイロ行っていますが、なんだかズレていません?と思うことは結構よくあります。

これは、カウンセラーとして開業する人でも陥りやすい落とし穴だと思っています。

開業の落とし穴:●●療法を極めていませんか?

勉強熱心な人ほど、この傾向があります。

「自分は●●療法で行く!」

という固い決意のもとに、相当な投資をして、その療法をきわめていく傾向です。

もちろん、勉強することは大切ですし、知識が増えることはいろんな面でプラスだと思います。

ですが、開業する場合、そこは病院の中でもなく、相手から見たら「よくわからない人が、よく分からないことを掲げている」状態になりかねません。

さらに、

・一般的な人が、その●●療法の名前をしっていることは少ない。
・「本で読んだ」とか、「以前の病院で受けていた」といってもホントの意味で正しく理解しているとはかぎりません。

さらに、クライアント様本人にとって、適切な療法かどうかは別問題にも関わらず、●●療法という言葉だけがひとり歩きしてしまう現実を、多々見ています。

●●療法さえ受ければ、治る!
●●療法の専門家のもとに通わなければ・・・と何か月もムダにしたり。。。

キャンセル待ちの何か月もの間に、本来なら少しでも回復できたのに・・・と、私は思ってしまいます。

カウンセラーとして「どんな悩み」を専門にするか考えよう


*カウンセリングオフィスにて

上記のような●●療法の専門家を目指すのは、悪いことではありませんが、開業する場合は、少なくとも切り口(見せ方)を変えていきましょう。

どんな悩みを専門にするのか?

これが、開業前に、とっても大事なことです。

「カウンセラーです」ではなく「●●専門家」と言い切れる何かがあること。

開業前に、どんなに考えても考えても、いざ開業するとやっぱり予想と違うことは起こりえます。

まず、私の場合、開業前から「摂食障害専門」はずーっと変わりません。

開業前・開業したばかりの頃は、

・話したい時だけ話せる場所
・癒されるカウンセリング
・病院に行くほどでもない軽い(発症初期)の摂食障害の方・・・etc.

というイメージを持っていました。

ですが実際は、

・カウンセリング頻度が自由では回復につながらない
・癒しよりも、何よりも回復!
・新幹線などでお越しになる、名古屋以外の地域から通う方が多い
・病院に行っていない摂食障害の方が多い
・病院に行ったけど、うまく行かなかった方が多い
・お母様方からの相談が多い・・・etc.

といった気づきや驚きの連続でした。

この中から、特に驚きだった

・新幹線などでお越しになる、名古屋以外の地域から通う方が多い
・お母様方からの相談が多い

という2つを取り上げ、開業時から改善を続けてきた経験を記載します。

名古屋以外の地域から通ってくださる方が沢山いらっしゃいます。

こうした遠方から名古屋カウンセリングにお越しになるクライアント様は、ホント開業時から多くいらっしゃいます。

県外からお越しになっている方が、全体の約半数です。
新幹線だけではなく、長距離バスや飛行機、中にはカウンセリング前後に宿泊をされる方もいらっしゃいます。


◆ZOOMで「通わないても、対面できるカウンセリング」を開始

開業当初から、スカイプや電話でのカウンセリングも取り入れていました。
ですが・・・

手軽さと回復は、表裏一体です。

顔が見えない・見せなくてイイという相談方法は、手軽さとしては大きなメリットがあります。

けれど、手軽だからこそ、カウンセリング前後の気持ちの整理がつきにくかったり、1コマ1コマのカウンセリング時間への意欲がイマイチ・・・という問題もあります。

そこで、ZOOMを開始しました!
現在では、単発のご相談でもZOOMで受講していただけます。

ZOOMは、ネットが途切れにくく、ビデオ通話中もかなり安定した通話ができます。
これが、スカイプと1番ちがうところです。

さらに、スマートフォンでもパソコンでもタブレット(iPad)でも無料でZOOM通話ができますので、ほとんどの人にとって「事前に準備する機材はない」と言えます。

ZOOMとは?


◆遠いからこそ、通うメリットがあります

遠方から名古屋に通ってくださるのは、ホント大変なことだと思っています。
ですが・・・「大変」だけではなく、実はメリットも大きいと思っています。

・わざわざ行く、という意識が芽生える
・電車の時間を調べる時から、「心の準備」が始まる
・カウンセリング時間を確保するために、時間が効率的に使えるようになる
・カウンセリングで家を空けるので、必然的に家族が協力的になる
・行きは「何、話そう」という準備時間
・帰り道は、クールダウンして現実生活に戻る時間
・名古屋駅であそべる(笑)

摂食障害から早く卒業する3つのコツにも書いていますが・・・・わざわざ名古屋カウンセリングにお越しになるのだから、名古屋を楽しんでください(笑)。

◆遠い=スゴイ、ではないことも意識する

これは、クライアント様側も、カウンセラー側も、陥りやすい考え方です。
正直、私が開業する前、知人カウンセラーの姿にあこがれていました。

そのブログには、「●●県から来てくれました!」「▲時間もかけてカウンセリングに!」などの文字が躍っていました。

遠くから通うクライアント様がいる = スゴイカウンセラー
遠くから通うクライアント様 = スゴイ!

という両方に、あこがれを持っていました。

けれど・・・
現在までに、その考え方は意識的に排除しています。

通うことが目的になっては、回復にはつながらない。
近くから通ってくださっているクライアント様と、「ちがい」があるわけではない。

今も、自分自身に言い聞かせるようにしています。

心と向き合うことも
摂食障害の卒業を目指すことも
ひとり一人のクライアント様にとって、同じこと。

だから、カウンセラー側が、目指すゴールからブレないことが、結局は充実したカウンセリングにつながると思っています。

お母様方からのご相談を多くいただいています。

開業当初、ホント驚きでしたね。

・私自身は、摂食障害の当事者
・結婚歴なし
・子育て経験なし

でも、お母様方からのご相談、多数!

最初は、ほんと「え?」という感じでした。。。

それぞれの相性があると思いますが、「母親の立場からのカウンセラー」として活動されている方もいらっしゃいます。
クライアント様の中には、過去にそうしたカウンセリングを受講されていた方も、結構たくさんいます。

ですが、「母親の立場からのカウンセラー」をされている方のカウンセリングを受講された後、当オフィスのカウンセリングにお越しになっている理由をうかがると、

・娘に聞くと、「ちょっと違う」と言われる
・(カウンセラーを通して)本人の気持ちが知りたい
・治った人に会ってみたい
・回復者カウンセラーだと、「娘も治ってこんなふうになるといいな」と希望が持てる・・・etc.

という声を、よくいただきます。

実際に、足を運ぶ・会って話してみる、ということが相性をたしかめるためのベストな方法だと思いますので、各自で感じていただければと思っています。

そして、お母様からのご要望が多いからこそ、お母様向けの相談方法を増やしていきました。

開業時は、「母親カウンセリング」の1つのみでしたが、

現在のお母様向けの相談方法は、以下の3つです。

(1)摂食障害の接し方講座(次回、1/19(日))
(2)単発のご相談
(3)母親カウンセリング

それぞれの状態・気持ちによって、お選びいただけるように、相談方法も価格もかなり幅があります。

摂食障害の接し方講座は、どこに相談したらいいかわからないお母様向けの「きっかけ作り」としてのご相談方法で、1回8千円です。

単発のご相談は、じっくり相談したいけれど、継続できるかどうか不安というお母様向けのご相談方法で、1回2万円です。

そして、母親カウンセリングは、卒業を目指したい!という意思が固まっているお母様向けの相談方法で、初回が15000円、その後は継続コースをご用意しています。

・・・

カウンセラーとしての働き方は、イロイロあると思います。
それぞれのカウンセラーが学んできた療法を深めることはとても大切ですが、目の前のクライアント様にとって、分かりやすく効果があることが、何よりも最優先ではないでしょうか?

開業にあたって何から始めたらいいか分からない・・・というカウンセラー志望の方のご相談も、受付しております。
起業・開業相談は、こちら。